日本ハム・水谷 御礼先頭弾「一番いい伝え方できた」球宴プラスワン選出に感謝

＜日・楽＞初回、先頭打者弾を放つ水谷（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　日本ハム6－2楽天（2024年7月17日　エスコンF）

　昨年まで毎年恒例だったオールスター休み。日本ハム・水谷は今年、温泉旅行を計画していた。だがこの日、「最後の1人」プラスワン投票での球宴初出場が決定。旅行は中止となったが「まさか選ばれるとは思っていなかった。もう皆さんに感謝しかない。一番いい伝え方ができた」と、いきなり御礼弾を放った。

　「1番・中堅」で出場し初回先頭。楽天・古謝の初球147キロ直球を強振した。弾丸ライナーで左翼席最前列への先制4号。プロ初の先頭打者アーチ、しかも初球だった。6月14日の巨人戦以来約1カ月ぶりの一発は、パ・リーグ相手では初本塁打。「最高の結果。先頭打者本塁打を打ってみたかったので」と、笑顔で振り返った。

　交流戦で歴代最高打率・438をマークし、MVPを獲得した。ブレークを果たしたが、ファン投票用紙のノミネートには間に合わなかった。残る選出の可能性はプラスワンのみ。投票が始まった9日から前日まで厳しくなる相手のマークもあり、出場7試合で打率・136だった。そんな状況でも選ばれただけに、燃えないはずがなかった。

　3回には万波が13号ソロ。水谷＆万波の初の「MM砲」アベック弾で、2日以来15日ぶりの貯金1とした。昨オフ、ソフトバンクから現役ドラフトで加入したばかり。まだオリジナル応援歌はなく、お立ち台では「僕も欲しいな～」と、スタンドの応援団に異例のお願いをした。憧れだった真夏の祭典。名をさらに売る舞台にする。（清藤　駿太）