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ソフトバンク・周東が温めていた秘策 「ずっと行きたいなと思っていた」捕手の隙逃さず三盗から同点ホーム

スポニチアネックス / 2024年7月18日 6時2分

<ソ・ロ>5回、吉田の二ゴロで生還する三走・周東(捕手・佐藤)(撮影・成瀬 徹)  

 ◇パ・リーグ ソフトバンク6-4ロッテ(2024年7月17日 みずほペイペイ)

 ソフトバンクの周東佑京内野手(28)は17日、走攻守で活躍し、チームの7月初の連勝に貢献した。初回の中堅守備で右中間の大飛球をスライディングで好捕。1点を追う5回には先頭で左前打を放ち、続く今宮の打席で二盗に成功。隙のない走塁で三塁へと進み、吉田の二ゴロで野選を誘って同点のホームを踏んだ。チームは5カードぶりの勝ち越しで2位・ロッテとのゲーム差を8に広げた。

 鷹のスピードスターがグラウンドを駆け回った。1点を追いかける5回、周東の“鬼脚無双”で同点に追いついた。

 「開幕の時からどうなんだろうと思いながら考えていた。ずっと行きたいなと思っていたので。それを今日の試合展開でできて良かったです」。温めていた“秘策”が成功した。

 先頭打者として左前打で出塁。まずは「完璧です」と自画自賛するリーグトップ32個目の盗塁を決めて無死二塁とした。ここで今宮がワンバウンドのフォークに空振り三振に倒れると自慢の足を発動させた。

 捕手・佐藤が振り逃げを防ぐために一塁へ送球すると一気にスタートを切った。場内も騒然の爆速走塁で見事に三塁を陥れた。さらに1死三塁で吉田が二ゴロに倒れた場面。相手内野は前進守備だったが、快足を飛ばしてヘッドスライディングで本塁に生還した(記録は野選)。

 相手に明確な隙があったわけではない。ド肝を抜く三塁進塁は今後も大きな武器となりそうだ。「行くと相手に思わせることが一番だと思う。そういうのがあるというだけで後半戦に生きてくると思う。特に2位のチームだし、いろいろと考えてくれたら」と手応えを口にした。

 初回には中堅の守備で小久保監督が「あれは日本で周東くらいしか捕れない」と大絶賛したビッグプレーを見せた。初先発のルーキー・大山が1点を先制され、なおも2死三塁から岡の当たりは右中間へ。「大山に安心して投げてもらいたかった。一生懸命追いかけたら目の前にボールがあった」。驚異的な速さで打球を追いかけ滑り込んでキャッチし、さらなる失点を防いだ。

 レギュラー定着を誓ったシーズン。キャンプでアーリーワークをともにした城島健司シニアコーディネーターからは「もっと自信を持っていい。君は引き立て役じゃなく、主役にならないと駄目だ」とハッパをかけられていた。打撃の調子が上がらず、この日は今季初の9番での先発出場となったが、足で主役となりスタンドを沸かせた。7月に入り苦しんでいた小久保ホークスだが、今月初のカード勝ち越しを2位・ロッテを相手に決めた。これで再び8ゲーム差。唯一無二の快足を誇る周東がチームの首位快走に貢献していく。 (木下 大一)

 ≪観客が捕球したプレーで混乱≫周東が放ったファウルフライを観客が捕球したプレーで混乱が起きた。8回2死二塁で左翼ファウルゾーンへの飛球を観客がフェンスから乗り出してキャッチ。審判団は妨害行為がなければ左翼手・岡が捕球できたと判断してアウトとなった。小久保監督はリクエストを要求したが、受け付けられなかった。指揮官は「よくわかりません。妨害を宣告した時点で(リクエストは)受け付けられなかったらしい」と話した。

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