松田宣浩氏 ソフトバンク・甲斐は2桁本塁打へいいスタート「飛ばしてやる！」気持ちを忘れずに

＜ソ・ロ＞2回、同点2ランを放つ甲斐（撮影・成瀬　徹）　　

　◇パ・リーグ　ソフトバンク6－4ロッテ（2024年7月17日　みずほペイペイ）

　【松田宣浩　視点】試合前にソフトバンク・甲斐選手と「ホームラン数が少ないんじゃないか？拓也、2桁だぞ」という会話をしました。その日にホームランが出た。2桁本塁打へいいスタートになったと思います。例年より打率が高く、確率性を求める意識が強いようですが、8、9番で2桁打つ捕手がいる打線は怖い。「飛ばしてやる！」という気持ちを忘れないことが大切。自分と一緒にやっている時、彼はずっとそういう話をする選手でした。

　周東選手はいい時の引っ張る打球も出て、追い込まれてもレフトへ。5回に完璧な盗塁の後、今宮選手の三振で三塁へ行ったプレーも大きい。あれは相手も一塁に投げるしか、選択肢がないです。

　一つ気になったのは周東選手が、二ゴロで生還した場面。打った吉田選手は一塁を飛び出し、アウトになりました。ベテラン、若手関係なく、そういう隙は後半戦で足をすくわれます。貯金のある時だからこそ、目に見えないミスをなくすことが大事です。　（スポニチ本紙評論家）