虎ホレ直した！報徳学園・今朝丸が本領5回無四球で零封 虎スカウト「修正能力高い」

＜星陵・報徳＞3回、見逃し三振を奪い吠える報徳・今朝丸（撮影・中辻　颯太）

　◇第106回全国高校野球兵庫大会4回戦　報徳学園8―0星陵（2024年7月18日　尼崎ベイコム）

　今春選抜準優勝の報徳学園が星陵を8―0の7回コールド勝利で制し、5回戦に進んだ。

　今秋ドラフト1位候補に挙がる最速151キロ右腕の今朝丸裕喜（3年）は、5回無失点の好投を見せた。

　安打は4回1死無走者から許した遊撃への内野安打のみ。無四球で、3奪三振は全て見逃し三振と制球力の良さを披露した。

　舞子との2回戦で5回8安打4失点だった前回登板から修正するなど能力の高さを示した。

　「前回の反省を生かしてテンポ良く投げることを意識しました。前回はアップアップになったので、打者の反応を見ながら遊びの投球をすることをテーマに置きました」

　球場ではNPB6球団が視察。4人態勢を敷いた阪神の熊野輝光スカウトは「前回の登板よりも力みなく、バランスが良かった。制球も良かったし、修正能力が高い。投げながらスピードも出てくると思う」と高評価した。

　◇今朝丸　裕喜（けさまる・ゆうき）2006年（平18）6月2日生まれ、兵庫県神戸市出身の17歳。小3から横屋川井少年野球部で野球を初めて投手。中学では関メディベースボール学院に所属。報徳学園では背番号10でベンチ入りした2年春から2年連続で選抜準優勝。50メートル走6秒5、遠投100メートル。1メートル88、80キロ。右投げ右打ち。