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那須川天心 ボクシング4戦目は宇宙人になって場を支配する!? 「那須川天心の動きが完成した」

スポニチアネックス / 2024年7月18日 16時18分

<ボクシング会見>ポーズを決める那須川天心(撮影・西海健太郎)

 ◇54.4キロ契約ノンタイトル戦 WBAバンタム級7位 那須川天心<10回戦>WBA同級4位 ジョナサン・ロドリゲス(米国)(2024年7月20日 両国国技館)

 WBA世界バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)が18日、都内のホテルで会見し、トリプル世界戦を含む20日の興行の公式会見に出席した。3戦連続のセミファイナルでWBA同級4位ジョナサン・ロドリゲス(25=米国)と自身初の10回戦で対戦する。早ければ年内のタイトル挑戦も見据えており、内容が問われる一戦で”那須川天心流”のスタイルの披露を予告した。

 世界4位ロドリゲスを前にしても那須川は笑っていた。「もちろん強い相手なのは分かっている。気合も入ったいい顔をしていた」と初対面した相手の印象を語りながら「心、気持ち、体、全て整えてきた。そこをしっかり見てほしい」と気合十分。会見時は勝利を確信しているかのように両腕で力こぶをつくった。

 「世界戦の気持ちで戦う」と鬼気迫る表情のロドリゲスにも「僕は世界戦やったことないんで分からないが、そこは常に世界戦以上の気持ち。那須川天心の存在を懸けて戦いたい」と余裕を漂わせた。

 今年1月、ルイス・ロブレス(メキシコ)に3回終了TKO勝ちから約6カ月ぶりのリング。「この半年で短距離の打ち合いや中距離、長距離いろいろやってきたがそれが最後の最後にバチッとはまって完成した。ボクシングだが、ボクシングの動きをしない那須川天心の動きが完成した。そこを楽しみに見てほしい」とキックボクシング出身の那須川にしかできないスタイルの完成を示唆した。

 WBO同級3位、IBF同級4位のクリスチャン・メディナ(24=メキシコ)ら強敵とのスパーリングを重ねてきた中での成長に手応えを示す。「ボクシングの概念ではない動きをされたら『なんだこいつ!?』と思われる、そんなイメージ。ちゃんとしているけど、少し違う動きをスタイルに取り入れた。お客さんに応援してくれとは言わないが『ちょっと宇宙人来ちゃったよ』みたいな。そんなノリになるくらい、異世界に来ているような、場を支配して脳の片隅に残るような戦いをしたい。俺にしかできないものを見せたい」と言い切った。

 自身最軽量となる54・5キロの契約体重での挑戦。会見後の写真撮影で相手のロドリゲスと並ぶと体格差は明らかで「ナルシストじゃないんで、あんま鏡見ないタイプなんで分からない」とおどけながら「(大きくなったと)いろんな人に言われる。上がでかくなって、足も細くなったのでモデル体型ですね。いつでもランウェイ歩きますよ」と天心節を響かせながら、転向4戦目へ肉体面でも万全の仕上がりを強調する。

 早ければ年内の地域タイトル挑戦も見据えていたが、新日本プロレス・内藤哲也の決めぜりふ「トランキーロ(焦らないの意味)」を引用。「焦っても仕方ない。ベルトを獲ることが目標ではないし、たまたま獲ったと言われるのも嫌。まずは『やばいな、勝てないな』と思ってもらいたい。タイトル挑戦が次なのその次なのか、今年か来年になるかは明日の試合次第でチームがGOサイン出す」とまずは目の前の世界上位相手からの勝利のみを見据えた。

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