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“絶口調”の渡辺明九段 「徳島にはなかなか来られないと思いますが…」 北海道のファンの笑い誘う

スポニチアネックス / 2024年7月18日 18時12分

1勝1敗のタイとした渡辺明九段(撮影・我満 晴朗)

 将棋の第65期王位戦第2局は18日、北海道函館市の「湯元 啄木亭」で2日目が指され、先手の挑戦者・渡辺明九段(40)が藤井聡太王位(21)=王将など7冠=に97手で勝利。シリーズ成績を1勝1敗のタイに持ち込んだ。渡辺は初の王位が懸かる。藤井は1日の棋聖戦第3局で「永世棋聖」の資格を手にしたのに続く、2つ目の永世称号獲得を目指す。第3局は30、31日に徳島県徳島市の「渭水苑」で行われる。

 渡辺のここまでの藤井との対戦成績は4勝21敗。過去5度のタイトル戦でも5戦全敗と圧倒されていたが、23年5月13、14日の名人戦第3局以来、431日ぶりとなる白星を挙げた。

 対局後、渡辺は「つかみどころが難しい将棋だったが、難しい中でもケアできた部分は多かったかな」とし、その後に登場した大盤解説場では「昼休憩明けから攻めていったのが効果的だったのかな」と振り返った。

 そして会場に詰め掛けた北海道のファンに向けて「まずは1勝を挙げることができたので、引き続き3局目以降頑張っていきたい。こちらにおこしいただいてる皆さんは、3局目の徳島にはなかなか来られないと思いますが、引き続き観戦していただければ」と会場の笑いを誘うなど、久々の勝利に“絶口調”だった。

 次局に向けては「あまり間がないので、しっかり作戦を練って臨みたい」と意気込んだ。

 王位戦初出場の渡辺はタイトル獲得31期の強豪。昨年の名人戦(対藤井)以来、通算45回目のタイトル戦で王位奪取を狙う。

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