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甲南・新井颯真が劇的サヨナラ呼んだ!父の広島・新井監督「子供たちから感動をもらった」

スポニチアネックス / 2024年7月19日 6時2分

<甲南・西宮今津>サヨナラ勝利し、応援団の元へ駆け出す甲南・新井(右)(撮影・中辻 颯太)

 ◇第106回全国高校野球選手権兵庫大会4回戦 甲南5―4西宮今津(2024年7月18日 明石トーカロ)

 第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)の地方大会が18日、各地で開催された。兵庫では、甲南が3点劣勢の9回に一挙4点を挙げるサヨナラ勝利を挙げた。広島・新井貴浩監督(47)の次男・颯真(3年)が9回に代打で中前打を放って打線に火を付け、2年ぶりの5回戦進出に貢献した。

 1―4の9回無死二塁。代打・新井は代わって退いた打越伍一(3年)から「最後だから楽しめ」と声をかけられ、思わず言い返した。「何が最後じゃ!ここからじゃ」。悲壮感とは無縁。どこまでも前向きだった。

 1ボールから空振り。「ファーストストライクから振ると決めていた」。続くファウルで追い込まれ、父の広島選手時代の応援歌が聞こえた。「歌っていたら力が抜けた」。再びファウルを挟んだ5球目を中前へ。土壇場での公式戦初安打が劣勢を押し戻した。漣(さざなみ)誠明(3年)の満塁走者一掃の左越え二塁打で追いつき、最後は一、三塁から土橋彰大(3年)のセーフティースクイズ(記録は投安)でサヨナラが決まった。

 「後ろにつないで決めてもらう気持ちだった。絶対にひっくり返せると信じていた。もう最高。うれしい」

 横浜ナイター明けで駆けつけた父からは朝に「頑張れ」とメールが届き、「勝つよ」と約束。伝令では全力疾走でマウンドを往復し、攻守交代のたびに真っ先にベンチを出て出迎えた。歓喜の場面では転がるバットをそっと片付けて輪の中へ。背番号10の副主将。岡山毅監督から「甲南野球の申し子。空気を変えるには新井しかいなかった」と称えられる理由だ。父譲りの明るさと実直さで劇的勝利を呼び、「今までやってきた練習や仲間との絆を信じて全力でやっていく」と夏の続きを見据えた。(友成 貴博)

 ▼広島・新井監督 凄い試合。全員で勝ち取った大逆転。子供たちから感動をもらった。(次男・颯真が打席に立った時は)どんどん振っていけよ、と思っていた。全力疾走して全力で声を出し、全力で仲間をサポートする姿に心打たれた。いい指導者、いいチームメートに恵まれて幸せだと思う。

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