重量打線の帝京・丹羽が今夏チーム1号「神宮球場で本塁打を打つのが夢」

＜都城東・帝京＞4回、左翼へ先制となる本塁打を放った、帝京・丹羽（撮影・小林伊織）

　◇第106回全国高校野球選手権東東京大会4回戦　帝京2ー1都城東（2024年7月18日　神宮）

　今後の超重量級打線の爆発を予感させる号砲だ。4回に帝京の4番・丹羽心吾（3年）が左越えに先制弾。2―1の勝利に貢献し「つなぐことを意識していました。神宮球場で本塁打を打つのが夢でした」と振り返った。

　今春選抜から完全移行となった低反発の金属バットで各チームが飛距離減に苦戦する中、チームは今春公式戦は全10試合で本塁打を記録。長距離砲がそろうが、初戦はノーアーチだった。丹羽の一発は今大会チーム初本塁打であり自身の公式戦初本塁打。4番の一発を引き金に今後のアーチ量産が期待される。

　同点で迎えた7回に3番・奈良飛雄馬（3年）が決勝の適時打で競り勝ち。観戦した同校OBで元日本ハムの杉谷拳士氏（33）は「甲子園に出て、帝京魂を全国に届けてほしい」と後輩にエールを送った。（小林　伊織）