「ベストな補強」鹿島ポポヴィッチ監督が帰還した三竿健斗に期待「ポリバレントな選手を私は非常に好む」

鹿島のポポヴィッチ監督

　鹿島のポポヴィッチ監督（57）が19日にオンライン取材に応じ、ベルギー1部ルーベンから1年半ぶりに復帰したMF三竿健斗（28）への期待を語った。

　「中堅、ベテランの選手ともしっかりとコミュニケーションを取れる選手で、若手の意見を聞いて自分の経験を伝えることもできる選手。自分の力をチームに還元してくれればと思う」

　16日からチームに合流した三竿は本職のボランチに加え、センターバック（CB）でもプレー可能。17日の戦術練習では控え組のCBでプレーしていた。指揮官は「ポリバレントな選手を私は非常に好みますし、健斗も2つのポジションを高いレベルでこなせる。非常にうちにとっても大きなプラス」と歓迎し、「2つとも選択肢に入ってくる」と柔軟に起用する考えを示した。

　加入の舞台裏も明かした。ポポヴィッチ監督と強化部は「日本人選手」を最優先にリストアップ。「私の中で譲れないのは、中途半端なレベルの選手に大金を払ってしまうこと。そこは絶対にやりたくない」と慎重に進める中で、三竿が復帰できる可能性があるという情報が入った。「非常にうれしかったですし、すぐに交渉してくれという話をしました」。その後は順調に交渉が進み、「鹿島でしっかりと実績を残した選手で、選手としてのクオリティーも問題ないことは分かっていた。健斗にしても鹿島に戻ってくるのはベストな選択だったと信じている。鹿島にとってもこのタイミングで彼を獲れたのはベストな補強だった」とうなずいた。

　選手登録が完了し、20日のホームFC東京戦から出場可能となる。メンバー入りの可能性を問われると「高級車を買って納車する。その高級車をガレージにしまったままにしておくのか、すぐに乗って外に出かけるのか。どっちがいいと思いますか？」と独特の表現で返し、「あとはガソリンが入っているかどうかですかね」と含みを持たせた。