首位陥落の巨人・阿部監督 高橋宏に「脱帽です」 7回1失点も5敗目喫した戸郷には「粘ってたんだけど」

＜中・巨＞ベンチでうつむく阿部監督（中）（撮影・椎名　航）

　◇セ・リーグ　巨人0―1中日（2024年7月19日　バンテリンD）

　巨人はソロ弾一発に泣いて連勝が2でストップ。阿部体制初で、2022年6月4日以来776日ぶりとなる貯金8を逃した。試合後に広島が勝ったため、9日に浮上していた単独首位から陥落している。

　先発右腕・戸郷が2回、先頭の5番・細川に左翼スタンドへ12号ソロを浴びて先制を許し、これが相手の決勝点。

　打線は相手先発右腕・高橋宏に8回までに12三振を喫するなど、4安打13三振で最後まで無得点に抑え込まれ、早くも2年連続で球団ワースト記録に並ぶ同一シーズン15度目の零敗を喫している。

　阿部慎之助監督（45）は「脱帽です」と第一声。

　0―1で迎えた4回に先頭・吉川が2打席連続安打となる左前打で出塁して暴投で無死二塁としたが、3番・ヘルナンデスが高橋宏のスプリットに空振り三振し、4番・岡本和は低めの155キロ直球に空振り三振。5番・大城卓は二ゴロに倒れ、結局、最後まで三塁を踏むことができなかった。

　阿部監督は4回の攻撃について「もうホントあそこしかなかったかなって感じだね」とコメント。「ワンチャンスあるかないかくらいの出来だったと思うし、戸郷も悪いなりに粘ってたんだけど」と残念そうだった。

　また、坂本に1軍復帰後10打席目で待望の初安打。これに関しては「そうだね。うれしいと思うし、今後につなげてもらいたい」と話していた。