巨人・坂本勇人 17打席ぶり安打に「継続して打てるように頑張ります」 阿部監督「今後につなげて」

＜中・巨＞初回、安打を放つ坂本（撮影・椎名　航）

　◇セ・リーグ　巨人0―1中日（2024年7月19日　バンテリンD）

　巨人の坂本勇人内野手（35）が19日の中日戦（バンテリンD）で「6番・三塁」に入り、2試合連続で先発出場。2回に復帰後10打席目にして待望の初安打を放ったが、チームは4安打13三振と打線がふるわずに敗れて単独首位を陥落した。

　待望の瞬間が訪れたのは0―0で迎えた2回、2死走者なしの場面で入った第1打席だった。

　坂本は相手先発右腕・高橋宏の初球をファウルしたあとの2球目、真ん中外寄りの153キロ直球を叩くと、打球はスライディングキャッチを試みた二塁手・板山のグラブをはじいて内野安打となった。

　坂本の安打は、3―3で引き分けた6月16日の日本ハム戦（エスコンF）第3打席で相手先発左腕・加藤貴から左翼線二塁打を放って以来33日ぶり＆17打席ぶり。NPB歴代12位で、自身の現役最多記録を更新する通算2376安打目となった。

　6月26日にケガや病気以外では高卒新人だった2007年以来17年ぶりに出場選手登録抹消。打撃不振による2軍調整から今月12日に再登録されたが、「6番・三塁」に入って即先発出場となった同日のDeNA戦（東京D）で4打数無安打。翌13日から16日まで今季初の4試合連続ベンチスタートとなるなど、試合前まで16打席連続無安打が続いていた。

　試合後、阿部慎之助監督（45）は「うれしいと思うし、今後につなげてもらいたい」とコメント。坂本本人も「継続して打てるように頑張ります」と短い言葉に決意を込めた。