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広島・中村貴 初昇格即先発抜てきに応えた先制口火打「一本出てホッとしています」

スポニチアネックス / 2024年7月20日 6時1分

<広・神>5回、中前打を放った広島・中村貴(撮影・岸 良祐)

 ◇セ・リーグ 広島1ー0阪神(2024年7月19日 甲子園)

 広島・中村貴が元チームメートの前で待望の快音を放った。0―0で迎えた5回無死からの第2打席。好投していた先発の村上を捉えた。カウント2―2から低めのフォークを拾った一打は今季初安打となる中前打だ。

 「一本出てホッとしています。うまく(フォークを)拾えたという感じですね。1打席目も凡退だったんですけど感覚が良くて」

 状態の良さを結果で表した。2年目の今季はウエスタン・リーグで52試合に出場して打率.252とアピール。「貴浩は凄くいいという報告は来ていた」。2軍首脳陣からの推薦を受けた新井監督は今季初昇格を決断。この夜は即先発として起用しただけでなく初の中軸となる「5番」に抜てきした。先制劇の口火を切った一打に指揮官も「彼らしい力強いスイングを見せてくれた」と称えた。

 プロ通算7本目の安打は1軍での甲子園初安打。相手の左翼には九産大時代はチームメートだった野口がいた。育成出身という境遇も同じだ。「仲はいいですけど、野球でいったらライバルなので、負けないように頑張りたい」。初めて1軍の舞台で戦った同学年が見守る中で放った記念の一打。「ラストチャンスだと思っている。結果を残せるようにやるだけ」。V奪回を目指すチームに新星が出現。生き残りをかける24歳は必死に食らいつく。

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