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ソフトバンク・正木 難敵・武内撃ち! 2戦連続猛打賞で3連勝導いた「やるべきことをやるだけ」

スポニチアネックス / 2024年7月20日 5時1分

<西・ソ>2回、左前打を放ちハイタッチするソフトバンク・正木 (撮影・白鳥 佳樹)

 ◇パ・リーグ ソフトバンク4ー0西武(2024年7月19日 ベルーナD)

 首位・ソフトバンクは19日、西武を4―0で下し、連勝を3に伸ばした。今季3試合24イニングで1点しか奪えなかった新人左腕・武内を攻略。4回に正木智也外野手(24)の中前適時打などで2点を先制し、7回にも2点を追加して難敵をKOした。正木は2試合連続の猛打賞となる3安打1打点の活躍。7月に入って失速したチームの状態は回復し、2位・ロッテとのゲーム差を9に広げた。

 ついに難敵を攻略した。堂々のヒーローは正木だ。「この前(4日)の対戦の時は3打席打てなかった。昨日オフだったので、いっぱい映像を見て、自分の中で整理して臨んだ結果、落ち着いて打席に入れたのかなと思います」と自身の活躍を振り返った。

 西武先発は今季3試合の対戦で防御率0.38に抑えられていたルーキー・武内。この日も立ち上がりから4者連続三振を奪われるなど3回まで無得点に封じられていた。苦戦していた中で4回2死二塁のチャンスで正木が先制点をたたき出した。

 チェンジアップを中前適時打。その後の2死二塁では牧原大の中前打で生還した。2回1死一塁ではチーム初安打となる左前打を放ち、7回にも先頭打者として右前打で追加点につなげた。17日のロッテ戦から2試合連続の猛打賞で6打席連続安打の大当たりとなった。

 5試合連続無安打だった今月8日。翌日からのオリックス戦に向けた移動日だったが、みずほペイペイドームで休日返上の打撃練習を行った。「結果を求めて当てたい当てたいになっていた」と前に突っ込んでいたことを反省。「自分のスイングをしよう」と、今季2軍でつくり上げてきたボールをしっかり待って振る打撃の型に改めて意識を置いた。9日以降は29打数14安打の打率.483と一気に盛り返した。

 昨季は開幕5番に起用されながら期待に応えられなかった。結果ばかりを求めて「迷いが生まれて自分と対戦していた」と振り返る。ただ、今は違う。小久保監督から「当たって砕けろで行けや」と声を掛けられたことを胸に刻んでいる。

 「自分のやるべきことをやるだけだなと思っている。それで駄目なら仕方がないと思えている」。指揮官も「だいぶ近藤の後ろが慣れてきたんじゃないか。少しおどおどしたところがあったのが、なくなってきた」と笑みを浮かべた。

 これで3連勝。クリーンアップの後ろを打つ「6番・正木」の活躍もあり、7月に入り苦しんでいた小久保ホークスが再び上昇気流に乗っていきそうだ。(木下 大一)

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