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関本賢太郎氏 1軍復帰で4打数無安打、阪神・森下の打撃フォームをプラス評価したワケは…

スポニチアネックス / 2024年7月20日 5時16分

6月7日の森下の構え(右)と7月19日の森下の構え

 ◇セ・リーグ 阪神0ー1広島(2024年7月19日 甲子園)

 いい方向に変化している――。1軍復帰即「3番・右翼」で先発出場した阪神・森下翔太外野手(23)の打撃フォームを、本紙評論家・関本賢太郎氏がプラスに評価した。降格前と比べて構えが前傾にならず、力がしっかり伝わるコマのような軸回転になりつつある点に着目。4打数無安打に終わったが、9回の左翼への痛烈な打球にも明るい材料になる可能性を見いだした。チームはこの日の広島戦に0―1で敗れて3連敗を喫し、貯金1に後退した。球宴まで残り2試合。森下のバットで、貯金ターンを実現するしかない。

 今季12度目の零敗の中、関本氏は、最終回の森下の打席に次につながる内容を見いだした。相手守護神・栗林の2ボールからの146キロ直球を捉えた大飛球。左翼越えかとファンも期待した打球は、上本の背走ダイビングのスーパーキャッチに阻まれたとはいえ、プラス評価に値する一撃だった。

 関本氏 いいバッティングだった。わずかにバットの先ではあったけど、あれが二塁打になったら試合が動いた可能性はあった。試合前のフリー打撃から森下をチェックしたが、これまでと違う変化は確かにあった。

 6日に出場選手登録を抹消された森下は、鳴尾浜で打ち込みに専念してきた。ミニキャンプをへた打撃の変化は、その構えに表れていた。

 関本氏 フリー打撃では体が真っすぐに立って、コマのような軸回転での打撃になっていた。これまでの森下は投手から見て、ベースに覆い被さる形で軸も傾いていた。軸が傾いていたら、コマも回らない。その部分は修正したいという意識は練習でも感じた。コマのような軸回転でいけば、ボールに力がしっかり伝わるはず。実戦では相手もそこを崩そうとしてくるから、なかなか結果はすぐに出ないが、取り組んでいることがヒットにつながるまで、もう少しの辛抱だと思う。

 その上で、注文もある。スタメンで試合に出る以上の責任だ。特に初回無死一、二塁で右飛に終わり、走者を進められなかった森下の打席には課題が残った。

 関本氏 最低限の仕事をしなければならない。森下を含め、チャンスは誰に回ってくるか分からない。アウトになっても、次の打者が打ちやすくなるためには、どういうアウトがいいのか。最高と最低を常に意識してほしい。きょうの予告先発の大瀬良に対して、彼のベストボールを設定し、その上を行くための準備が必要になる。1巡目につかまえるという覚悟で臨んでほしい。

 森下も絡んだ初回の無得点が、結果的に7回無死満塁で坂本が遊ゴロ併殺、木浪が中飛に倒れた攻撃の遠因となったと見る。それだけ、スタメンの責任は重いのだ。

 関本氏 現状の阪神の布陣だと、あそこで代打は出せない形。捕手は2人制だし、小幡もいなくなった。代打要員はいるけど、仕掛けられない。だからこそスタメンの責任は重くなる。

 球宴まで残り2試合。貯金を確保して後半戦につなげるためにも、最終回の一打の感触を、森下がいかに生かすかが、ひとつのポイントになる。

 ○…森下は1軍昇格即「3番・右翼」でスタメンに名を連ねたが、4打数無安打に終わった。初回無死一、二塁の先制機で迎えた1打席目は初球からスイングを仕掛けながら平凡な右飛。4回無死は二ゴロ、6回2死一塁は右飛に倒れ床田に完敗。1点ビハインドの9回先頭、栗林の真ん中直球を強振した大飛球も左翼・上本の好守に阻まれ、天を仰いだ。試合後は「(最後は)いい形では打てた。明日(20日)は(点を)取りたい」と短い言葉に決意をこめた。

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