ドジャース・大谷 日本で二刀流復活へ！3.18、19来季開幕シリーズ東京D開催決定

キャッチボールする大谷

　大リーグ機構（MLB）は18日（日本時間19日）、大谷翔平投手（30）らが所属するドジャースと、鈴木誠也外野手（29）らのカブスが来年3月18、19日（日本時間）に東京ドームで開幕シリーズを戦うと発表した。大谷の日本での公式戦はメジャー8年目で初。昨年9月の右肘手術から日本で投打「二刀流」完全復活となる可能性が高くなった。大リーグ公式戦の日本開催は、19年マリナーズ―アスレチックスの開幕シリーズ以来6年ぶりとなる。

　カウントダウンを始めよう。241日後。ドジャースのユニホームに身を包んだ大谷が、東京ドームに立つ。カブスとの日本での来季開幕シリーズ開催決定。メジャー8年目で初めて公式戦を日本で戦うことになる。

　凱旋開幕がようやく正式決定した。3月、MLBはド軍とカ軍に日本での開幕シリーズ参加を非公式に打診。だが、ド軍が今季の韓国での開幕シリーズに続き2年連続で北米以外の開幕になることなどから、4月にロブ・マンフレッド・コミッショナーが「そうなったら素晴らしいが、白紙だと思う」と発言していた。ただ、日本企業との結びつきが強くなったド軍のメリットも大きく開催決定。日本での大リーグ公式戦は、マリナーズ・イチローが引退を発表した19年以来6年ぶりとなる。

　二刀流「新章」のスタートになる。昨年9月に2度目の右肘手術を行った大谷は、順調にいけば来季が投打「二刀流」の完全復活となるシーズン。開幕投手の可能性もあり、山本とともに凱旋登板でカブス・鈴木との対決に期待がかかる。2年目となるカブス・今永が先発する可能性も高く、注目度は抜群だ。大谷が日本でプレーするのは、23年3月のWBC以来。侍ジャパンのユニホームで6年ぶりに日本ファンの前でプレーし「僕自身も楽しみにしていたし、それ以上にファンの方々が楽しみにしてくれていた」と感慨を口にした。同年に日本選手初の本塁打王を獲得。打者専念の今季は前半戦でリーグトップの29本塁打、2位の打率・316をマーク。3冠王やトリプルスリーなど、新たな勲章を手に凱旋する可能性も高い。

　ド軍は今季、韓国ソウルでパドレスと開幕シリーズで対戦。チケットは現地在住者に制限され、日本からはJTBが約73万円や50万円のツアーを組んだがごく一部しか入手できなかった。この日、早くもSNSで「チケット争奪戦」がトレンド入りし、今後は“プラチナチケット”争奪戦になることは間違いない。

　大谷は19日（日本時間20日）、本拠にレッドソックスを迎え後半戦がスタート。自身初のプレーオフに向け、勝負の夏に突入する。

　≪MLB来季日程　米開幕は3・28≫MLBが来季のレギュラーシーズン日程を発表。日本で開幕するドジャースとカブスを除く28球団は、米国で3月27日（日本時間28日）に初戦を迎える。またオールスター戦は、7月15日（同16日）にジョージア州アトランタ（ジョージア州）で開催されることが決定。21年に開催予定だったが、同州での不在者投票身分証明を厳格化するなどマイノリティー（人種的少数派）を標的にしたとされる制限法の成立を受け、開催地が変更されていた。

　▽過去の日本開幕戦（いずれも東京ドーム）

　☆00年＝メッツVSカブス　3月29、30日に開催。米大陸以外では初の大リーグ公式戦で、日本選手はおらず試合は1勝1敗。

　☆04年＝デビルレイズ（現レイズ）VSヤンキース　3月30、31日。ヤ軍・松井秀喜の凱旋で開幕戦は5万5000人の観客が集結し、松井は初回に右中間二塁打。31日は5回に1号2ラン。「ベース一周は最高に幸せでした」

　☆08年＝アスレチックスVSレッドソックス　3月25、26日。25日はレ軍・松坂大輔が日本選手2人目の開幕投手。5回2安打2失点で6―5で勝利。9回に登板した岡島秀樹が白星。

　☆12年＝アスレチックスVSマリナーズ　3月28、29日。メジャー12年目のマ軍・イチローが開幕戦は「3番・右翼」で自身初の4安打をマークした。

　☆19年＝アスレチックスVSマリナーズ　3月20、21日。マ軍・イチローがマイナー契約を経て開幕戦で322日ぶりの公式戦出場。21日の試合後に現役引退を発表。