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【高校野球】福岡大大濠149キロ右腕・柴田はスカウトの前で同点ソロ&緊急救援の「二刀流」で4強貢献

スポニチアネックス / 2024年7月20日 17時18分

<福岡大大濠・飯塚>2回途中からリリーフした福岡大大濠のプロ注目右腕・柴田

 ◇第106回全国高校野球福岡大会準々決勝 福岡大大濠10―2飯塚(2024年7月20日 北九州市民球場)

 福岡大大濠のプロ注目149キロ右腕・柴田獅子(3年)が「二刀流」の活躍でチームを逆転の4強へと導いた。

 「肩の準備ができていなかった。気持ちで乗り越えようと思いました」

 先発の平川絢翔(3年)が、初回に2失点し、2回も2死二塁とされた場面で一塁からマウンドへ向かった。緊急リリーフだったが、一ゴロでこのピンチをしのぐと、最速147キロの直球とスライダー、カーブを駆使。7回までの5回3分の1を1安打無失点に抑える。

 打っても流れを引き寄せた。1―2の4回無死、飯塚のエース・肥後の高めボール気味の直球を強引にスイングした。「(バットの)先っぽだったので入るとは思わなかった」と全力疾走し、一塁ベース手前で同点弾と気づいた。高校通算19本目の一発だった。

 この日も3人を派遣したロッテなど、複数のNPB球団のスカウトがネット裏で視察。ロッテの榎康弘アマスカウトディレクターは「準備不足でこれだけ投げられる。ベース上での球の強さがある。(打撃も)センスありますね」と評した。

 福岡大大濠は優勝すれば夏は35年ぶりの出場となる。あと2勝と迫った頂点に向け、背番号1は「毎年、絶対に(甲子園へ)行くつのりでやっています」と言葉に力を込めていた。

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