アマ12冠の荒本一成がプロデビュー 左フック一発で6回TKO勝ち
スポニチアネックス / 2024年7月20日 18時51分
◇プロボクシング・スーパーミドル級 荒本一成(帝拳)<6回戦>ムングンツォージ・ナンディンエルデン(モンゴル)(2024年7月20日 東京・両国国技館)
アマチュア12冠の大物ルーキー、荒本一成(24=帝拳)がプロデビューを白星で飾った。20日に両国国技館で開催の「PRIME VIDEO PRESENTS LIVE BOXING 9」の第1試合に登場。プロ4戦2勝(2KO)1敗1分けのモンゴル人選手に6回1分9秒TKO勝ちした。
ガードを固めて接近戦を挑んだり、ノーガードで距離を取ったり、時には左へスイッチするなど変則的な相手に対し、荒本は前へ出てプレスをかけ、ボディーやフックで崩しにかかった。ガードの隙を突かれてフックを浴び、5回にはローブローで注意も受けたが、最終6回に右フックを効かせると、最後は左フック一発でキャンバスに沈めた。
リング上でのインタビューでは「ホンマにすいません」と第一声。相手の試合運びに付き合ってしまったことを反省し、「洗礼みたいな感じですね、いろいろ感じました」と表情はさえなかった。「フックは練習でしていたものが出せたが、相手のファイトに付き合ってしまったのは心残り。いい勉強になりました」と話し、「最悪の出来だったんで、もう一回練習してまたここに戻ってきたい。次は進化した形で戻ってくるので期待してほしい」と雪辱を期した。
荒本は奈良・王寺工時代に現在プロで6戦全勝5KOの今永虎雅(24=大橋)とともに史上初の高校8冠を達成。日大時代は両膝の手術の影響もあり全国大会で結果を残せなかったが、22年の全日本選手権ミドル級で優勝するなどアマ戦績92戦85勝(37RSC)7敗を誇る。
パリ五輪出場も目指していたが、23年の全日本選手権で初戦負け。一時は競技引退も考えたが、「幼い頃の目標は五輪のメダルより、プロのベルトを獲ることだった」と日大1年時から練習を行ってきた帝拳ジムからのプロデビューを決意した。
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