加納陸、8年ぶりの世界挑戦も悲願のベルトに届かず 3回KO負け 左アッパー食らい沈む
スポニチアネックス / 2024年7月20日 19時8分
◇WBO世界フライ級王座決定戦 同級2位 加納陸(大成)<12回戦>同級3位 アンソニー・オラスクアガ(米国、帝拳)(2024年7月20日 東京・両国国技館)
プロボクシング興行「Prime Video Presents Live Boxing 9」が20日、東京・両国国技館で行われ、WBO世界フライ級王座決定戦は同級2位の加納陸(26=大成)が同級3位アンソニー・オラスクアガ(25=米国、帝拳)に3回2分50秒KO負けを喫した。16年8月のWBO世界ミニマム級王座決定戦で高山勝成(仲里)に6回負傷判定で敗れて以来、8年ぶり2度目の世界挑戦も実らなかった。
1回序盤から手数を出す加納だったが、オラスクアガの至近距離からの強烈なボディー、フックを避けられず。その後はお互いに連打の応酬となったものの、3回終盤に左アッパーを顔面に食らいダウン。倒れ込んだまま立つことができなかった。
対戦相手オラスクアガも2度目の世界挑戦ながら、23年4月のタイトルマッチで“代役”挑戦者としてWBC&WBA世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)と激しく打ち合い、パワーとタフネスを印象づけた。下馬評では加納の劣勢。それでも加納は「何が何でも世界を獲りにいきます。(8年前よりも)今の方が間違いなく強い」と自分に言い聞かせるように言い続け、リングに立った。
16年の世界初挑戦はリミット47・6キロのミニマム級だった。その後、ライトフライ級(48・9キロ)でWBOアジア・パシフィック王座を獲得し、WBO世界1位につけるなど世界再挑戦が近い状況だった。しかし体はたくましさを増し、減量苦を理由にフライ級(50・8キロ)へ転級した。「今までは減量で筋肉が、そがれていた。フライ級で、それがないぶんパワーアップしている」
現級でもWBOAP王座を獲得して世界ランクを上げ、今回の決定戦へ。自分のパフォーマンスを最大限発揮できる階級で2度目の晴れ舞台に臨んだが、実らなかった。
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