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那須川天心「相手が気を抜いているところに打つのがポイントだった」 試合後に語った独特な感覚

スポニチアネックス / 2024年7月20日 22時29分

<ダブル世界戦>3回、ロドリゲス(左)にTKO勝ちの那須川(撮影・島崎忠彦)

 ◇プロボクシング54.4キロ契約ノンタイトル戦(2024年7月20日 東京・両国国技館)

 WBA世界バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)がボクシング転向後4連勝を飾った。自身初の10回戦で格上の同級4位ジョナサン・ロドリゲス(25=米国)に3回1分49秒のTKOで勝ち、地域タイトル挑戦へのアピールに成功した。

 初回は両者ともに様子見ともいえる静かな立ち上がりとなったが、那須川はにノーモーションからの左ストレートを当てるなど、距離感を把握していった。2回終盤には、左ストレートにロドリゲスの腰が完全に落ちる状態となり、ラッシュをかけた。

 3回に入ると左ストレートでダウンを奪い、ロドリゲスは立ち上がったが、レフェリーが試合を止めた。相手を倒してのKO(TKO)は初めてとなった。

 試合から約1時間後。会見で那須川は「今回倒しきることができて少しは成長をしたところを見せられたと思う。やっぱこんなもんじゃないという思いもある。KOできたことはよかったが、まだこれから、一歩一やっていきたい」と表情を引き締めた。

 KOパンチの感覚について「やっぱ感触はなかった。抜けるというか、なんか倒そうと思って打ってないんで、なんかすごい抜けてそこから攻めることができて倒しきることができた。今までだったら効いてそこでこう見るって感じだったんですけど、流れの中で倒せた。頭の位置をこう、まっすぐとかじゃなくて、揺らしたりとか、他の人があんまやってないことをやった。テレパシーで倒しました」と話した。

 「自分の動きを先にして相手に動かすこと、自分が動いて場を支配する、もともとずっと狙っていたこと。パンチ力あがったことは感じる。あとは相手が気を抜いているところに打つのがポイントだった。相手の気が緩んだところ、呼吸とタイミングを読んでやることをやってきた。そこにいいパンチが入った。パンチ力があるとは思わない。あくまでタイミングとスピード、タイミングはパワーにまさります」と独特の感覚と自身の信念を口にした。

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