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阪神・梅野 球団初「生え抜きで捕手1000試合出場」も悔しい節目 4連敗に「打破していくしかない」

スポニチアネックス / 2024年7月21日 5時16分

<神・広> 延長11回、勝ち越しを許し、厳しい表情でベンチに戻る阪神・梅野(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神0ー1広島(2024年7月20日 甲子園)

 阪神・梅野隆太郎捕手(33)が広島戦で生え抜きでは初の「捕手1000試合出場」を達成した。延長11回の末に球団13年ぶりの2試合連続0―1敗戦。フル出場で2度の併殺打など悔しい形で節目を迎えても金字塔は色あせない。今季2度目の4連敗に加えて甲子園での広島戦6連敗は63年ぶり2度目。勝率5割に戻り、首位・広島からは3・5ゲーム差に後退した。

 欲したのは金字塔よりも目の前の1勝だ。節目の感慨をよそに、梅野は唇をかんだ。

 「結果はね…。どうこうないし、個人的なことなので」

 生え抜き初の捕手1000試合出場に白星で花を添えたかったのが本音だろう。7投手を必死にリードし、11回に決勝点を献上。打線は24イニング連続無得点で援護できず、自身も2併殺を含む4打数無安打に終わった。「みんなが思うようにいかないことが重なると、こうなっちゃたりするので」。悔しさをかみ殺しながら言葉をつないだ。

 ただ、積み重ねてきた記録は色あせない。「捕手・梅野」の原点は、エースと師匠との出会いだ。1年目から当時のエース格、ランディ・メッセンジャーとコンビを組み、サインに首を振られることも少なくなかった。

 「まずは自信を持ってサインを出すことから始めようと。その分、映像も山ほど見てきた」

 手を差し伸べてくれたのはプロ1年目から指導を受けた山田バッテリーコーチ(現日本ハム1軍バッテリーコーチ)だった。

 「甲子園で試合の時は山田さんと毎日朝から2時間ぐらい部屋にこもって。あの時間が土台になっている。打者の特徴を覚えて、次は阪神の投手と照らし合わせていって…」

 2年目の5月にプロ初の2軍降格を経験したことも分岐点。「打つだけじゃダメなんだと。もう一度1軍に戻りたい一心でブロッキングなど反復練習を繰り返した」。足りないものに顔を背けることなく向き合って武器を磨いた。

 活力はファンの存在だ。「苦しい時も近いところでは“梅ちゃん”と声をかけてくれて、遠いところではタオルを掲げてくれた。応援してくれる人の存在はどんな時も力になってきた」。年数を重ねてもファンサービスを大切にしてきた理由がここにある。「遠いところから来てくれている。日頃の感謝も込めて」。今年1月には自主トレ先の沖縄・宜野座に集まったファン約50人にアイスキャンディーを振る舞った。

 「苦しい中だけど、選手も打破していくしかない。結果をしっかり受け止めてまた明日ゲームがある」。再び0―0から始まる新たな一戦へ懸命に気持ちを切り替えた。(遠藤 礼)

 ○…梅野が20日の広島15回戦(甲子園)に7番捕手で先発出場。捕手での通算1000試合出場を達成した。プロ野球52人目。阪神の捕手としては矢野燿大の1281試合に次ぐ2人目の大台到達で、生え抜き捕手では初。現役の生え抜き捕手2位は坂本の363試合。初の捕手出場は新人の14年3月28日、巨人との開幕戦(東京ドーム)7回表に代打でプロ初出場の後、裏の守備から捕手を務めた。

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