オリ・舜平大 首脳陣の期待に「意地でも応えたかった」 初救援も敗戦投手に「めげることはない」

＜オ・楽＞12回、勝ち越し適時打を許したオリックス・山下（右）（撮影・長嶋　久樹）

　◇パ・リーグ　オリックス2ー3楽天（2024年7月20日　ほっともっと神戸）

　オリックス・山下が延長12回に5番手としてプロ4年目、通算22試合目で初の救援登板も、阿部に決勝の左前適時打を浴びて敗戦投手となった。

　「あまり自分のピッチング自体ができなかったので。よくないなりに勝負ができたらよかったのかなと」

　先頭の中島に四球を与え、犠打で1死二塁。阿部を追い込みながらも4球目のフォークが浮いた所を痛打された。今季先発5試合で0勝3敗、防御率5・73。きっかけをつかませたい中嶋監督ら首脳陣による配置転換だった。

　「何か変わりを期待していますし、何かをつかんで欲しいと思っている。彼の野球人生はめちゃくちゃ長いと思いますし。そのきっかけとして、やろうと思った一発目だった。やっぱりああいう場面じゃないと、逆に劇的な変わり目もないのかなとも思いながらの起用だったんですけどね」（中嶋監督）

　指揮官は「結果的にはもう、僕が使ったのが悪いんで。彼にはまた次やって欲しいと思いますし、めげない限りは使いますし」と背中を押した。山下も「意地でも（采配に）応えたかったですけど、チャンスをいただいて投げさせてもらったことにまず感謝をして、次のチャンスをもらえるようにまた頑張りたい」と前を向き、「野球は大好きなんで、めげることはないと思いますけど、また明日から練習しようかなと思います」と監督の言葉に呼応していた。

　　　（阪井　日向）