イースタン選抜・ヤクルト橋本がMVP 地元兵庫開催で2安打4打点「積極性のある打撃をできて良かった」

＜全イ・全ウ＞最優秀選手賞を受け取った全イ・橋本（中央）と優秀選手賞の石上（左）、進藤（右）（撮影・岸　良祐）

　◇フレッシュオールスター　イースタン選抜7―0ウエスタン選抜（2024年7月20日　姫路）

　フレッシュオールスターゲームが20日、兵庫県姫路市のウインク球場で行われ、イースタン・リーグ選抜が7―0でウエスタン・リーグ選抜を下した。ヤクルトの全イ・橋本星哉捕手（23）は、8回に走者一掃の3点二塁打を放つなど2安打4打点。兵庫県出身の2年目が地元で躍動し、最優秀選手賞（MVP）を獲得した。

　地元兵庫。7人きょうだいの長男で大家族の中で育った。MVPに輝いた橋本はお立ち台からバックネット裏に手を振った。「家族が来ているので活躍をしっかり見せたかった」。両親と観戦できたきょうだい5人に雄姿を届けた。小学校入学前、初めてプロ野球の阪神2軍戦を観戦した思い出の球場でもあった。

　22年の育成ドラフト1位。今年5月に支配下選手登録された23歳捕手だ。1軍デビューを目指して幅を広げるため、2軍では外野でも試合に出場していて、この日は中堅でフル出場。4回に中犠飛、8回に3点二塁打など、計2安打4打点と全イの勝利に貢献した。「持ち味の積極性のある打撃をできて良かった。後半戦どのポジションでも1軍に呼ばれたい」と見据えた。

　MVPの賞金は100万円。「本当に獲れると思っていなかった。家族が多いので家族に使うか貯金」。9人全員で食事に出かけることを思い描いて笑った。（神田　佑）