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圧勝の中谷潤人 尚弥が最終目標か?に「そこに向けて統一戦という舞台も」通算6度目の初回KOは“謝罪”

スポニチアネックス / 2024年7月21日 5時4分

1回、アストロラビオ(右)に左ストレートを見舞う中谷(撮影・島崎忠彦)

 ◇WBC世界バンタム級タイトルマッチ 中谷潤人 KO1回2分37秒 ビンセント・アストロラビオ(2024年7月20日 両国国技館)

 3階級制覇王者・中谷が圧巻の初回KO劇で初防衛に成功した。アストロラビオの顔面を意図的に狙い、空いたボディーへ左ストレート一撃。「ちょっと早すぎたかな。すみません」。1回決着は6度目だが、世界戦では自身初となった。

 「ルディ(エルナンデス・トレーナー)から“ファーストコンタクトで強いパンチを思い切り打て”と言われていた。2、3発目で良いパンチを当てられて相手がひるんだ。意識づけはできたかなと思う」。約40日間のロサンゼルスキャンプでは強いパンチを意識してスパーリングの数を抑え、サンドバッグを叩きまくった。狙い通りの157秒だった。

 2月の前戦で6回TKO勝ちし、3階級制覇を達成。米専門誌リングマガジン選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じての最強ランキング)で10位に入り、世界的に注目される存在となった。4団体の世界王者を日本人が独占するバンタム級の主役も証明し、期待されるのは統一戦だ。希望はWBA王者・井上拓真(大橋)で「凄くやりたい選手の一人。皆さんが望んでいるカードだと思うので準備していきたい」と話したが、視線の先には拓真の兄で4団体統一スーパーバンタム級王者の尚弥(同)もいる。

 「尚弥が最終目標か?」と問われ、「最終目標ではないが(勝てば)大きな目標としているPFP1位の評価をいただける選手と思う」と答えた。「もちろん強い選手で、集中力がいる戦いになると思うが、そこに向けて統一戦という舞台も踏んでいかないと」。口調によどみはなかった。 (中出 健太郎)

 ▽中谷―アストロラビオVTR 中谷が1回KOで圧勝した。立ち上がり、左構えから右のリードブローを軸に主導権を握った。長いリーチを生かして右ジャブ、左ストレート、相手が強引に出てくればカウンターを合わせた。顔面への攻撃を意識させて、機を見て左ボディーストレート一発で仕留めた。アストロラビオは距離を支配され、踏み込むこともできなかった。

 ◇中谷 潤人(なかたに・じゅんと)1998年(平10)1月2日生まれ、三重県東員町出身の26歳。小4から空手を始め、中1でボクシングに転向。U―15全国大会を2連覇した。中学卒業後に単身渡米してルディ・エルナンデス氏に師事し、17歳でプロデビュー。16年全日本フライ級新人王、19年2月に日本王座を獲得。20年11月にWBO世界フライ級王座を獲得。23年5月にWBO世界スーパーフライ級王座決定戦でA・モロニー(オーストラリア)に12回KO勝ちし2階級制覇。24年2月にWBC世界バンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)を6回TKOで破り、3階級制覇。身長1メートル72、リーチ1メートル70の左ボクサーファイター。

《対戦相手も謝罪》

 ○…中谷に初回KOされたアストロラビオは会見冒頭で「試合を見てくれた方、会場へ足を運んでくれた方へ申し訳ない。こんな結果になるとは思わなかった」と早すぎる決着を謝罪した。「中谷はスピードが速いが、パンチはそれほど強くないと思っていた。でも、あのパンチは見えなかった」。顔面へのパンチを警戒しガードを高く保つ一方でボディー攻撃への意識が薄かったと振り返った。

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