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【男子バレー】高橋藍 待望の実戦復帰で20得点 世界1位ポーランドを強化試合で撃破

スポニチアネックス / 2024年7月22日 4時47分

バレーボール男子日本代表の高橋藍(左)と石川祐希

 ◇バレーボール男子強化試合(2024年7月20日 ポーランド・グダニスク)

 パリ五輪に出場する世界ランク2位の日本は、同1位のポーランドを3―2と逆転で撃破した。6月に左足首を痛め、離脱していた高橋藍(22)が待望の実戦復帰で20得点と躍動するなど完全復活した。ポーランド戦の勝利は09年11月以来15年ぶり。72年ミュンヘン五輪以来52年ぶりの金メダル獲得へ、大きな手応えを得た。21日のセルビア戦はシステム障害の影響で同国が到着できず中止となった。チームは23日からパリで最終調整し、27日の五輪1次リーグ初戦ドイツ戦に備える。

 52年ぶりの金メダルが見えた。最終第5セット、2度のマッチポイントを逃した後、16―15から石川がバックアタックを決めた。歓喜の声を上げるエースに選手たちが笑顔で駆け寄る。石川は「今日の試合が一番大事だった。いい結果を出せて、五輪に臨む前にいい強化試合になった」と言った。パリ五輪の決勝をイメージさせる最高のラストシーンだった。

 何よりの朗報は高橋藍の戦列復帰だ。約1カ月ぶりに実戦のコートに立った背番号12は第1セット序盤、バックアタックでリズムをつかむと第2セットはセットポイントからサービスエース。第3セットには連続サービスエースもマークした。

 1月に左足首を負傷した。「じん帯を一つ切った」という重傷だった。一度は回復したものの6月18日のネーションズリーグ1次リーグ・カナダ戦で痛みが再発し離脱。決勝トーナメントはリザーブ登録に回ったが「出られない状況でもチームとコミュニケーションを取ることが大事」と遠征に同行。ジャンプできない状態から徐々に負荷を上げて慎重にリハビリを進め、復帰戦で20得点を挙げて全快を印象づけた。

 ベストの布陣がそろった日本はサーブで圧力をかけ、しぶとくつなぎラリーをものにした。西田はチーム最多28得点、石川は19得点を叩き出した。西田は「五輪までは技術的な問題よりも気持ち的な問題(が重要)。そこの準備がしっかり見せられた。この勝ちは大きい」と胸を張った。

 昨年のネーションズリーグでは30年ぶりにブラジルに勝ち、今年の同大会では8年ぶりに米国を破った。残る壁がポーランドだった。12連敗中だった難敵を15年ぶりに、しかも敵地で撃破した手応えはこの上なく大きい。

 チームはいよいよ決戦の地パリに入る。最近の親善試合でポーランドがドイツを3―2で下しており、五輪初戦にも良いイメージで臨める。石川が「五輪で一番大事な試合。ベストの状態で臨みたい」と力を込めれば、西田は「自分たちは挑戦者だと言い聞かせて勝ちに行く」と決意を示した。ミュンヘン五輪以来の頂点へ。視界は開けた。

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