ソフトバンク・モイネロ 西武・隅田との左腕対決制す8回無失点 小久保監督「流れ与えなかった」大絶賛

＜西・ソ＞ナインとグータッチをかわすモイネロ（撮影・白鳥　佳樹）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　◇パ・リーグ　ソフトバンク1－0西武（2024年7月21日　ベルーナD）

　ソフトバンク・モイネロが前半戦ラストを好投で締めた。自己最長タイの8回を投げて5安打無失点。西武先発・隅田との左腕対決に投げ勝った。

　「凄くいい投手だから、こうなるかなと思っていた。投手戦をチーム一丸になって勝てて良かったよ」

　勝負どころで踏ん張った。その要所には元同僚でトレードで移籍した「3番・DH」の野村大がいた。「人形みたいな動きをしてて面白い。（野村）大樹さんはいい打者だけど三振を取れるように頑張るよ」と対戦を意識していた。初回、4回と2番・鈴木にいずれも単打を許したが、野村大は“お願い”を無視して封じ込めた。

　前日20日に「真っすぐを投げてくれ」と声を掛けられたが、初回1死一塁では初球から6球続けて変化球を投じ、7球目の直球で空振り三振に斬った。4回無死一塁では4球連続チェンジアップで空振り三振、6回2死ではカーブで空振り三振に抑えた。野村大から3三振を奪って仕事をさせなかった。

　8回に打線が1死三塁のチャンスを逃したが、その裏を3人で抑えて流れを渡さなかった。小久保監督は「モイネロが8回もゼロで斬った。流れを与えなかったのが勝因。力のある技術のある投手ですね」と大賛辞を送った。

　西武戦3連勝で6勝目をマークした。「結果は出ているので後半も頑張りたい」とモイネロ。今季から先発を託され、ローテーションに欠かせない存在となっている。