日本ハム・清宮 逆襲予告ダーン！今季初連発でサイクル超え 4安打3打点の大暴れ

＜ロ・日＞7回2死から清宮は右越えに勝ち越しソロ（撮影・長久保　豊）

　◇パ・リーグ　日本ハム10－6ロッテ（2024年7月21日　ZOZOマリン）

　指揮官の予想を裏切る大爆発だ。日本ハム・清宮は前日に今季初の3安打をマーク。だが、新庄監督は調子の浮き沈みが激しいことから「何日続くことやら。爆発するけど長続きせん…」とハッパをかけていた。2打席連発を含む4安打3打点でその言葉に応えた。

　「どうせだったら明日も試合したいぐらい。（前半戦の）最後に出て良かった。ここから巻き返したい」

　2点を追う7回だった。同点とした直後の2死走者なしで右翼席へ勝ち越しの2号ソロ。まだ、止まらない。9回に1点を追加し、なお2死二塁。再び右翼席へ3号2ランを運んだ。2回にフェンス直撃の左越え二塁打、4回に二塁内野安打で、三塁打が出ればサイクル安打だったが、それを上回るアーチ。3連戦前は打率・175だったが、上半身と下半身の割れを意識したことが奏功し「動きの精度も上がっている」とうなずいた。

　この日は母校・早実が、継続試合となった日本学園との西東京大会5回戦で快勝。「めっちゃ甲子園に行ってほしい。早く寄付させてくれって感じ」と熱望し、出場した場合は贈り物もするつもりだ。自身が1年時に出場した15年夏以来、9年ぶりの聖地に向け、先輩からエールの一発にもなった。

　前半戦最終戦で今季3度目の5連勝締め。2位・ロッテとの直接対決で同一カード3連勝を決め、1ゲーム差に迫った。3位で就任初のAクラスターンを決めた新庄監督は「凄いね。清宮君は後半戦まで、もう寝ないです。球宴休みはいらないぐらい」と上機嫌。勝負の後半戦へ。誰よりも復調を待たれていた男が、いよいよ目覚めた。（田中　健人）

　≪2年ぶり4度目≫清宮（日）が2打席連続本塁打を含む1試合4安打。清宮の2打席連続本塁打は22年9月13日ロッテ戦以来2年ぶり4度目。1試合4安打は22年9月27日ロッテ戦以来2度目の自己最多タイ。また、ZOZOマリンでは通算7本塁打。球場別では札幌ドーム20本に次ぎ、エスコンフィールド、京セラドームの5本を抜く2番目となった。

　▼日本ハム・郡司（3安打1打点で今季3度目の猛打賞）本当にいい前半戦の締め方ができた。球宴は本塁打しか狙わない。MVPを獲りたい。