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金足農・吉田 ノートに記した自覚「先輩を甲子園に連れていく」

スポニチアネックス / 2024年7月22日 5時2分

<金足農・秋田商>優勝を決めガッツポーズする金足農・吉田(撮影・大城 有生希)

 ◇第106回全国高校野球選手権秋田大会決勝 金足農6ー5秋田商(2024年7月21日 さきがけ八橋)

 【Hero's File】打たれるとすぐにふてくされていた。そんな姿は今夏はない。昨秋、東北大会準々決勝敗退で選抜出場を逃すと、その後は調子が上がらなかった。2年生エースとして迎えた今年は「自覚を持つために」と、春の大会前から仲間にも内緒で野球ノートを書き始めた。

 「自分の投球で先輩を甲子園に連れていく」

 1ページ目は力強くそう書き記した。達成するため、まずはマウンドでの振る舞いを変えた。「自分が下を向くとチームも下を向いてしまう」と笑顔を絶やさないと誓う。今夏は初戦から第1シードのノースアジア大明桜との戦いとなったが、延長10回タイブレークの末に勝利。ピンチでも笑顔は忘れず「楽しめました」と振り返った。

 夏の目標の一つに掲げた「MAX145キロ以上」は決勝の大舞台で更新。残る目標は「一人で投げ切る」と「誰にも譲らない」だ。「まずはノート通りになって良かった。あとは甲子園で一人で投げ抜くだけです」と吉田。全ての目標を達成した先に、輝かしい未来が待っている。(アマチュア野球担当・村井 樹)

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