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【前半戦セ総括】槙原寛己氏 大勢復帰の巨人が混戦V争い抜け出す本命

スポニチアネックス / 2024年7月22日 5時32分

槙原寛己氏

 巨人が首位で折り返した。6、7月と先発投手陣が充実してきた。山崎伊が一本立ちして菅野が復調。戸郷もいいし若手の井上も台頭した。救援陣は大勢の離脱期間中、何とか持ちこたえた。打線はヘルナンデスが3番に座り、丸、吉川からのつながりができた。

 2位の広島も大瀬良が復活して床田、森下、九里ら先発は安定している。欲を言えば島内の他にもう一人、中継ぎが欲しい。DeNAはオースティンが復活し打線の破壊力は屈指。ただ森原につなげる勝ちパターンの形が見えてこない。阪神は打線が低調。昨季は四球を増やして得点力を上げたが今季はストライクゾーンで勝負されて簡単に四球をもらえない。中日は高橋宏が急成長しているが投打にまだ駒不足。ヤクルトは先発陣が崩れ苦しい。

 上位4球団のV争いになるが早めに抜け出すとしたら巨人だろう。阿部監督に話を聞くと「投手陣に無理をさせないことだけを考えて使っています」ということだった。大勢が戻り勝利の方程式が確立できたし余力がある。広島は先発陣がどこまで踏ん張れるか。DeNAは救援陣で勝ち試合をものにできるか。阪神は後半スタートの戦いが鍵。引き離されると追いかける勢いはない。(本紙評論家)

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