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【前半戦パ総括】有藤通世氏 ソフトバンクの独走止めるにはロッテ朗希の早期復帰が不可欠

スポニチアネックス / 2024年7月22日 5時32分

有藤通世氏

 ソフトバンクの前半戦首位ターンは想定通り。逆に「これほど低迷するのか」と想定外だったのが西武だ。先発投手陣は駒がそろい、外国人が機能すれば面白いと思っていたが、コルデロ、アギラーは結果を残せず。ともに12球団ワーストのチーム打率.206、195得点では投手陣に負担がかかるのは自明の理で、立て直しは容易ではない。

 2位以下のロッテ、日本ハム、楽天は非常に奮闘している。私の古巣ロッテは吉井監督が先発、リリーフともにさすがの投手起用。種市も8年目を迎えてひと皮むけた。打者では捕手の佐藤が攻守で成長しているのも大きい。日本ハムは2年かけて新庄監督が種をまき、育てた結果、9回をしっかり戦えるようになった。若手が自信を持ってプレーしている。就任1年目の楽天・今江監督はオーソドックスな野球を展開。鈴木大らベテラン陣をうまく使っている。

 後半戦で鍵を握るのはロッテだろう。ソフトバンク戦は5勝9敗1分け。直接対決で両リーグ最多359得点の強力打線をどう封じるか。種市に西野、小島と頑張っているが、やはり佐々木の早期復帰は必要不可欠。彼が戻り、直接対決で勝利する。そうして首位の背中を追いかけたい。(本紙評論家)

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