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カブス今永「体調通りの投球ができた」わずか2安打、自己最多10奪三振で9勝目ならずもチームの勝利喜ぶ

スポニチアネックス / 2024年7月22日 7時7分

Dバックス戦に先発したカブス・今永昇太

 ◇ナ・リーグ カブス2―1ダイヤモンドバックス(2024年7月21日 シカゴ)

 カブス・今永昇太投手(30)が21日(日本時間22日)の本拠地シカゴでのダイヤモンドバックス戦に先発登板。後半戦初戦は7回90球を投げ、2安打、1本塁打、1失点、10奪三振、2四死球で降板し、勝ち負けはつかなかった。試合は9回、鈴木誠也の中前適時打で1―1の同点に追いつき延長戦に突入。延長10回1死満塁からホーナーの押し出し四球でサヨナラ勝ちした。

 試合後の今永は「今日は体調も良かったので、そのコンディション通りの投球ができたと思います」とサバサバした表情で話した。7回2安打1失点、10奪三振の快投を演じながら援護無いまま降板となったことには「自分が投げた試合で勝った、負けた、というのを僕は一番大事にしているので、自分が投げた試合で自分の勝ち星よりも多く(チームが)勝っているってことはものすごく自分としてはうれしいですし、チームメートに助けられてる証拠でもあると思う」と、チームがサヨナラ勝ちしたことを素直に喜んだ。今季18試合で先発した今永の成績は8勝2敗だが、今永が先発した試合のチーム成績は実に14勝4敗の高勝率を誇る。この点を今永はプラスに捉えていた

 投球は好調そのものだった。6回2死まで無安打投球を続け、7回1死までわずか1安打しか許さない文句なしの投球を続けていた。だが、7回1死から5番・スアレスにこの日の85球目、90・8マイル(約146・1キロ)の速球を左翼場外まで運ばれた。頼みの打線も今永が登板していた7回までわずか1安打と全く援護できず。今永は被安打わずか2、しかもメジャー自己最多の10三振を奪いながら、援護のないまま無念の降板となった。それでも、初安打を許した6回の心境を聞かれると「降板した後、投手コーチ2人と話している時に、あれが初ヒットだと初めて知った。なので、拍手が起こったときは“何で拍手してるのかな”と思ってました」と天然キャラ全開で振り返った。

 序盤から圧巻の投球を披露した。初回、先頭のマルテは82・6マイル(約132・9キロ)のスプリットで空振り三振。2番・グリチェクからは92・2マイル(約148・3キロ)速球でメジャー通算100奪三振目となる空振り三振を奪った。そして、3番・グリエルは外角に92・8マイル(約149・3キロ)をズバッと決めて見逃し三振。捕手・ニドとは初めてのコンビだったが、3者連続三振という文句なしの立ち上がりを見せて、スタンドを沸かせた。

 今永は前半戦で17試合に登板して8勝2敗、防御率2・97はもちろんチームトップの成績。16日のオールスター戦にもカ軍で唯一選出され、4回の1イニングを3人でピシャリと抑えてみせた。ルーキーの日本投手が球宴で登板するのは95年の野茂英雄以来、29年ぶり2人目という快挙でもあった。球宴の試合前にはドジャース・大谷に話しかけて談笑。ブルペンでは同じナ・リーグで先発したパイレーツの怪物右腕・スキーンズの投球練習を観察するなど大きな刺激を受けた。

 後半戦では個人タイトルも視野に入ってくるが、今永は「(タイトルは)狙いにいくものではなくて、そういう賞があるっていうことを忘れていて、後からついて来るっていうのが僕の中ではベスト」と控えめに話した。今永の頭の中には自らの投球を続けて、チームに貢献することしか頭にない。

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