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尊富士が途中出場から2連勝 ケガしないために心掛ける「相撲を取らないこと」独自の考えで気迫の土俵

スポニチアネックス / 2024年7月22日 19時38分

<大相撲名古屋場所9日目>時疾風(左)を押し出しで下す尊富士(撮影・椎名 航)

 ◇大相撲名古屋場所9日目(2024年7月22日 愛知・ドルフィンズアリーナ)

 右足首のケガから復帰した東十両2枚目の尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)が、時疾風(27=時津風部屋)を下して途中出場から2連勝とした。立ち合い鋭く当たると、相手の右差しもかまわず一気に前に出て押し出し。圧倒的な強さを見せる完璧な内容にも「まあまあです」と淡々としていた。

 まだケガの不安は消えていない。「勝ち負けよりもどうケガしないかを考えている。アドレナリンでやっているので、気持ちだけで取っています」

 心掛けているのは「相撲を取らないこと」。一見、理解し難い発言のようだが、その言葉の真意には尊富士なりの独特な考え方があった。「相撲を取らなければケガはしない。相撲という感覚を忘れて“気合の勝負”みたいな」。持ち前の気持ちの強さで、ケガの予防に努めている。

 高校時代から両膝などの度重なるケガを乗り越えてきた25歳。痛みや不安を抱えながらの土俵はもどかしい気持ちがあるようで「土俵上でしか力は出ない。元気(な状態)で相撲を取ってみたい」と複雑な胸中も明かした。

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