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【スポニチスカウト部(23)】上武大・荒巻悠 世代屈指の長距離砲 巻き返しの秋

スポニチアネックス / 2024年7月23日 6時2分

スカウトをうならせる飛距離でプロ入りを目指す上武大・荒巻

 今秋のドラフト候補となる選手にスポットを当てる「スポニチスカウト部」。アマチュア担当記者の独自目線による能力分析とともに、選手たちの素顔を紹介する。第23回は、上武大の荒巻悠内野手(4年)。世代屈指の飛距離を誇る大砲は、プロ入りへ向け、バットを振り続けている。

 昨年11月9日、横浜スタジアムに衝撃が走った。関東地区大学野球選手権決勝。荒巻が5番で日体大戦に出場した。ともに完璧に捉えた2打席連続本塁打で優勝に貢献。「打った瞬間でしたね」と胸を張った。

 左打席から1本目は引っ張って、右翼席上段への3ラン。これ以上に球場をざわつかせたのが2本目だ。外角直球を完璧に捉えて今度は逆方向の左翼席、しかも中段に着弾。右打者が引っ張ったような打球に、スカウトからは「あそこまで飛ばせるのは魅力」との声が飛んだ。

 中学までは身長1メートル60台と「どちらかといえばセーフティーとか小技を駆使するタイプでした」。しかし、高1で身長が10センチ伸び、3年時には1メートル80を超えた。身長が伸びるにつれて体重も増え「自然と打球が飛ぶようになった」。遠くへ飛ばすことが楽しくなり、長距離砲へとモデルチェンジ。ティー打撃ではボールの真ん中やや下を捉えて、スピンをかけて真上に上げる練習を繰り返した。「どうやったらより飛ぶか考えながら練習した結果、一発で雰囲気を変えられる選手になっていった」。高校通算37本塁打を誇るスラッガーへと進化を遂げた。

 木製バットに替わった大学でも飛距離が衰えることはなかった。昨年までチームの4番を務め、日本ハムにドラフト2位でプロ入りした進藤も「次は荒巻がいるので大丈夫です」と太鼓判を押すほどだ。

 活躍を誓った6月の全日本大学野球選手権では準々決勝敗退。敗れた東日本国際大戦では、無死一、二塁から始まる延長10回タイブレークにまでもつれ、先頭打者で犠打を失敗した。涙を浮かべながら「全然ダメでした。また一から出直します」と誓った荒巻。残るアピールの場は秋のリーグ戦のみ。信じてバットを振り続ける。(村井 樹)

 ○…1メートル83、90キロの屈強な体は、チームの誰もが驚く食欲が支えている。「暇さえあれば食べています」と荒巻。朝食と昼食でそれぞれどんぶり2杯を平らげ、夕食はどんぶり3杯をかき込む。練習の合間にもおにぎりを食べ「進藤さんもこのぐらい食べていたので、プロになるなら食べることも大事」。両親の身長は低いというが「小さい頃からたくさん食べたのが今につながってますかね」と笑った。

 ☆球歴 久留米市立南小2年から野球を始めた。祐誠高(福岡)では1年夏からベンチ入り。上武大では1年春にリーグ戦デビュー。今春は最多打点賞(15打点)と最多本塁打賞(3本)を受賞した。憧れの選手はレッドソックス・吉田。

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