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夢はケーキ屋さんだったのに…“関節技の鬼”角田夏実 日本勢夏季五輪の500個目メダル期待

スポニチアネックス / 2024年7月23日 5時2分

出国前に笑顔を見せる角田(撮影・中村 和也)

 パリ五輪に出場する柔道女子48キロ級の角田夏実(31)、永山竜樹(28=ともにSBC湘南美容クリニック)が22日、柔道代表の先陣を切って羽田空港からパリへ出発した。3年前の東京五輪では男子60キロ級の高藤直寿が日本選手団最初の金メダルを獲得し、歴代最多の金27個を含む58個のメダル獲得につなげた。今大会のメダル第1号は日本の夏季五輪通算500個目。日本勢で一番早くメダルを獲得する可能性が高い角田が節目を飾り、ゴールドラッシュへと導く。

 出発を前に、角田らしい“泣き”が入った。92年(平4)生まれの女性にとって、今年は大厄の年。1月と3月末に膝を痛め、その後も治ってはまた痛めるを繰り返してきただけに、「今年に入ってケガが多くて、まともにまとまった練習ができていない不安が少しある」と吐露し、笑みとも苦笑いとも判別がつかない表情を浮かべた。

 ただし昨年まで3連覇した世界選手権でも、万全の状態だったことは一度もない。満身創痍(そうい)でも結果を残してきたからこそ、競技初日の27日午後5時38分(日本時間28日午前0時38分)開始予定の決勝で、今大会の日本勢第1号メダル&夏季五輪通算500個目の獲得に期待が高まる。

 「あまり気にしないようにしている。自分の中での一番のパフォーマンスができればいい」と記録は気にしていない様子だが、チームジャパンに勢いをつける意味でも、初五輪に挑む31歳の双肩にかかる期待は大きい。

 高校で柔道をやめ、ケーキ屋さんになることを夢に描いていたが、熱心な誘いを受けて東京学芸大に進学。自由な雰囲気の中で柔道の楽しさを思い出し、柔術やサンボの練習に取り組んだことで、巴投げから関節技へと持ち込む必殺パターンをつくり上げた。順当なら準々決勝で地元フランスのブクリと当たるため、「アウェーな感じはあるのかな」と警戒したが、はね返す準備はできている。

 金メダルなら女子48キロ級では04年アテネ五輪の谷亮子以来、20年ぶりの快挙。いや応なしに記録がつきまとう宿命も背負い、堂々と先陣を切る。

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