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智弁学園 春に敗れた「宿敵」天理下して4強 田近2失点完投 小坂監督のバースデーを白星で飾る

スポニチアネックス / 2024年7月24日 6時32分

<智弁学園・天理>8回2死満塁を切り抜けて叫ぶ智弁学園・田近(撮影・河合 洋介)

 ◇第106回全国高校野球選手権奈良大会準々決勝 智弁学園7ー2天理(2024年7月23日 さとやく)

 奈良では、智弁学園が天理を5―2で制し、2016年から8大会連続(独自大会の20年を除く)の4強入り。春の奈良大会で敗れた相手に雪辱を果たし、2年連続の優勝へ弾みをつけた。

 宿敵が智弁学園を強くさせた。2季連続の対戦となった天理には、春季大会準々決勝で2―8の完敗。エース左腕の田近楓雅(ふうが=3年)が言う。「今日だけのためにやってきた」。最高気温35度の炎天下での投球に、6回から足がつっていた。それでも計130球を投げ抜き、2失点完投勝利で雪辱を果たした。

 春の天理戦後、グラウンドを引き上げる前に小坂将商監督が選手に伝えた。「やられたらやり返す。スコアボードを目に焼き付けろ」。主将の知花琉綺亜(るきあ=3年)は「2―8のスコアをメンバー外も含めて誰も忘れていない」と明かす。同校の練習場にあるスコアボードは、天理戦の得点経過に変更した。そして練習中も選手同士で「スコアボードを見よう」と声を掛け合いながら、雪辱への準備を進めてきた。

 春の天理戦では4投手が15安打と打ち込まれても、夏での再戦も見据えてエースの田近に出番が回ってこなかった。「夏に万全に行くために投げなかったけど、春に投げられなかった悔しい思いもあった」。左の強打者ぞろいの天理打線を想定し、投球練習では左打席に打者を立たせて内角直球を投げ続けた。そして5―2の8回2死満塁の正念場で、強打の6番打者・大谷汰一(3年)が左打席へ。内角を攻め、3球目を遊ゴロに仕留めて雄叫びを上げた。

 「(夏は)投手で勝つぞと言い続けてきた。エースとして責任を持って投げました」。この日は小坂監督の47歳の誕生日。全選手でスコアボードを見つめた春の屈辱を経て、今回の試合後は観客席の選手から「ハッピーバースデー」の大合唱が起きた。 (河合 洋介)

 ◇田近 楓雅(たぢか・ふうが)2006年(平18)5月25日生まれ、大阪府枚方市出身の18歳。小2から枚方樟葉ウイングスで野球を始めて投手や一塁手。中学では京都リトルシニアに所属。智弁学園では2年春から背番号10でベンチ入りし、2年秋から背番号1。1メートル80、80キロ。左投げ左打ち。

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