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元虎戦士が東京Dで輝いた 三菱重工West北條が2安打2得点「応援してくれる人たちを勝って…」

スポニチアネックス / 2024年7月24日 5時17分

<王子・三菱重工West>7回、適時打を放つ三菱重工West・三井の適時打で生還した二走・北條は喜ぶ(撮影・郡司 修)

 ◇第95回都市対抗野球第4日1回戦 三菱重工west5ー3王子(2024年7月23日 東京D)

 三菱重工West(神戸市・高砂市)が王子(春日井市)に逆転勝ちし、3年ぶりに初戦を突破した。昨季限りで阪神を退団し、今季から加入した北條史也内野手(29)が「2番・三塁」で出場し、2安打2得点1盗塁で貢献した。

 かつては虎戦士として戦った東京ドーム。ユニホームが変わり、北條は三菱重工Westの一員としての誇りを胸にグラウンドに立った。プロで培った技術と集中力で2安打2得点で勝利に貢献。素直に喜びを表現した。

 「分かってはいたけど、改めて負ければ終わりだったんですね。緊張感はなくて、プロでもそうだったけど、応援してくれる人たちを勝って喜ばせたい」

 11年在籍した阪神を昨季限りで退団して加入。「2番・三塁」で都市対抗デビューを迎えた。プロでは味わうことがなかったトーナメント戦。1点を追う5回1死では低めの変化球を中前打した。「シンカー系が多いから直球はファウルで逃げればいい」と冷静に対応。4番・西岡武蔵の中越え二塁打で同点の本塁を踏んだ。再び1死から右前打で出塁した7回は二盗を決め、5番・三井健右の中前適時打で捕手のタッチをかいくぐって決勝生還。ガッツポーズを決めた。

 過去2年続けて敗れていた初戦の突破に導く活躍。競り勝った津野祐貴監督にも「試合前の準備、集中力は若い選手のお手本になる。いいところで打ってくれた」と称賛された。プロ通算308安打を記録した29歳。向上心は尽きず「体を大きくして、長打を打てるようにしたい」とウエートトレーニングにも積極的に取り組む。「切り替えて、思い切ってやるだけですね」。前年優勝のトヨタ自動車と激突する2回戦へ腕ぶした。

 (落合 紳哉)

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