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聖和学園 初聖地!2年前の決勝の雪辱!仙台育英を下す 八島監督の速球対策実った

スポニチアネックス / 2024年7月24日 5時2分

<仙台育英・聖和学園>優勝を決め喜ぶ聖和学園ナイン(撮影・大城 有生希)

 ◇第106回全国高校野球選手権宮城大会決勝 聖和学園8―5仙台育英(2024年7月23日 楽天モバイル)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は23日、29大会で76試合が行われた。宮城大会では聖和学園が3連覇を狙った仙台育英を8―5で下し、春夏通じて初の甲子園出場。4番の佐藤煌馬(こうま)内野手(2年)が先制打を含む3本の適時打を放つなど、強力投手陣から19安打8得点の猛打で2年前の夏の決勝で敗れた雪辱を果たした。

 王座に君臨していたライオン軍団を打ち砕いた。6―4の6回2死二塁。聖和学園の4番・佐藤が左中間へ適時二塁打を放った。「絶対に甲子園へ行く」の思いを抱く右打者が、第1打席から4打席連続安打。球場全体がジャイアントキリングを予感する貴重な追加点だった。

 「自分たちが点を取ってもやっぱり育英さんは粘り強く点を取ってきたので、とても厳しい試合でした」

 22年夏に敗れた仙台育英とのリターンマッチ。140キロ超投手が17人もいる強力投手陣のエースを張る仙台育英の右腕・山口廉王(れお=3年)を攻略した。主役は佐藤。2年前の決勝をテレビ観戦し「聖和に行きたい」と胸を熱くした男が、初回2死二塁から三塁強襲の先制タイムリーだ。大会直前に調子を上げ、主軸に抜てきされた背番号19。3回は二塁内野安打、5回は右前適時打と4安打3打点と暴れまくった。

 2年ぶりの全国制覇を狙った王者を撃破し、勝ち取った春夏通じて初の甲子園出場。昨年4月に就任した八島知晴監督は「不思議なチームです。本当になんで勝てたのかな…よく勝てたなと」と驚いたが、入念に「育英対策」を施してきた。

 140キロの直球が「標準装備」の相手投手陣を想定し、実際の18メートル44よりも近い16メートルの距離で150キロを打ち込んだ。さらにマシン打撃だけでなく、ベンチ外の投手が14メートルの距離から全力投球。「生きた球」にも目慣らしした。地道な取り組みが奏功し、19安打に3回のスクイズを含む5犠打を絡ませて8得点。山口からの4点に加え、こちらも県内屈指の左腕・武藤陽世(3年)から3点を奪い、八島監督は「ベストゲームをしてくれた」と笑みを広げた。

 宮城大会は5試合全て3点差以内の接戦だった。22年夏には仙台育英が東北勢初の甲子園優勝。持ち前の粘り強さでその王者を倒した聖和学園が、新たな歴史を刻む。(柳内 遼平)

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