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日本航空 3年ぶり7度目の甲子園!中西 準々決勝の“幻サヨナラ打”を力に正真正銘の3ラン

スポニチアネックス / 2024年7月24日 5時2分

<東海大甲府・日本航空>3回、日本航空・中西が3ランを放つ(撮影・村上 大輔)

 ◇第106回全国高校野球選手権山梨大会決勝 日本航空7―1東海大甲府(2024年7月23日 山日YBS)

 今度は幻じゃない。2―1の3回1死一、二塁で、日本航空の6番・中西海月(みづき=3年)が左越え3ラン。1点差に迫られた直後の一発で3年ぶり7度目の甲子園に導き「良い流れを持っていけるバッティングができた」と胸を張った。

 ミスを力に変えた。準々決勝の帝京三戦は、9回2死満塁から中西が中前へ打球を放つも、一塁走者が二塁を踏まずに歓喜の輪に加わったため、幻のサヨナラ打に。延長戦の末、何とか試合を勝ち切った。「自分が決めなくても誰かが決めてくれる。チーム全体でつなぐ意識がより強くなった」と中西。同戦がターニングポイントとなり、この日は9球粘った末のフルカウントでの一撃だった。

 困難を乗り越えた兄弟校の存在が大きかった。日本航空石川は元日に能登半島地震で被災。校舎も甚大な被害を受けた。選抜に出場する同校の避難を受け入れ、合同練習などでサポートしたが、豊泉啓介監督は「逆にうちが凄いたくさんのことを学ばせていただいた」と感謝。中西も「一緒に練習したあの経験があったから、優勝できた」と語った。

 石川大会では日本航空石川も勝利し、準決勝へ進出。中西は「甲子園で試合ができたら最高」と聖地での対決を待ちわびた。(小野寺 大)

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