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横浜のスーパー1年生・織田 4回完全救援!最速更新147キロ 2年ぶりV王手

スポニチアネックス / 2024年7月24日 5時2分

<横浜・武相>横浜2番手の織田(撮影・島崎忠彦)

 ◇第106回全国高校野球選手権神奈川大会準決勝 横浜2―1武相(2024年7月23日 横浜)

 1万7000人の観衆がくぎ付けとなった。名門・横浜の期待の1年生右腕・織田翔希が、6回から救援して4回を完全投球。サヨナラ勝利を呼び込み、2年ぶり21度目の甲子園に王手をかけた。

 「自分の中ではいいピッチングができたと思います」

 16歳らしく満面の笑みで振り返ったが、投球は圧巻だった。無駄のないしなやかなフォームで5三振を奪った38球の快投劇。6回をわずか7球で3者凡退に封じると、7回も簡単に2死を奪って相手8番を迎えた。2球目に自己最速を1キロ更新する147キロをマーク。「球速はまだまだ出ると思っています」。球場中がざわつく間に3球三振に仕留めると、ひょうひょうとベンチへ引き返した。

 苦手意識も克服した。同じ横浜スタジアムで戦った今春の県大会準決勝は先発を託されたが、東海大相模相手に2回2/3を3安打2失点で降板。きょう24日の決勝での再戦を前に結果を残し「春は屈辱だったので今日は熱くなって投げました」と胸を張った。

 福岡県出身。「去年の決勝を見てこの歓声の中で投げたい」と横浜への入学を決意した。1年前はテレビから熱視線を送っていたプロ注目捕手・椎木卿五(けいご=3年)ともバッテリーを組み「椎木さんが構えたところに投げれば大丈夫です」と目を輝かせる。

 目標はOBで西武などで活躍した松坂大輔氏だ。「松坂さんを超える投手になるため、自分が抑えて絶対に甲子園に行ってやる」。平成の怪物ですら立てなかった1年夏の聖地のマウンドへ。憧れの先輩もプロで長く背負った18番をつけ、名門校同士の頂上決戦に挑む。(村井 樹)

 ◇織田 翔希(おだ・しょうき)2008年(平20)6月3日生まれ、北九州市出身の16歳。足立小1年から野球を始め、足立中では軟式野球部に所属。横浜では1年春からベンチ入り。憧れの選手はOBで元西武などの松坂大輔氏。1メートル84、69キロ。右投げ右打ち。

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