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【独占手記】全パ日本ハム・万波「一番分かりやすいプレー」だから 本塁打にこだわる

スポニチアネックス / 2024年7月24日 6時2分

<全パ・全セ>3回、山崎伊のスローカーブを捉え、二塁打を放つ万波(撮影・木村 揚輔)

 ◇マイナビオールスターゲーム2024第1戦 全パ6―11全セ(2024年7月23日 エスコンF)

 ファン投票で両リーグ最多の131万票を獲得して2年連続2度目の夢舞台に出場した日本ハム・万波中正外野手(24)が、スポニチ本紙に手記を寄せた。アマチュア時代に衝撃を受けた球宴、本塁打への思い、そして全試合出場にこだわる理由も明かした。

 たくさんの方々が僕のユニホームだったり、タオルを持って応援してくれて本当にうれしかったです。でも、やっぱりホームランを打ちたい思いは強かった。みんな途中交代していく中、僕だけ最後まで出させてもらった。ファイターズの選手で1本を打てたらいいな、と思っていたので悔しいですね。

 世の中には、いろいろなスポーツがあります。どんなスポーツにも魅力があると思うんですが、ホームランって一番、分かりやすい野球の魅力なのかなと僕は思います。小さい子に「うわ~、すげ~な~」って、思ってもらえるようなプレー。僕がそう思ったのは、横浜高の2年の時に寮で見ていた17年のナゴヤドーム(現バンテリンドーム)のオールスター第1戦でした。

 当時日本ハムだった西川遥輝さん(現ヤクルト)が、めちゃくちゃ大きいホームランを打ったんです。141メートル弾。プロ野球選手の中では、決して大柄ではない。そういう選手でもこんなに飛ばしちゃうんだと。スイングも超ホームランバッターという感じで、あれは他の人が同じ打球を打つよりも、衝撃度が高かったですね。

 当時は特定の球団のファンではなかったんですよ。自宅のある練馬区からは、東京ドームに行くにも、神宮に行くにも同じくらいの時間。もう少し時間をかければ、西武ドーム(現ベルーナドーム)も遠くない。セ・リーグにもパ・リーグにも触れる機会があって、球界全体を見渡していた中での西川さんのホームラン。学生ながらに、すげーなって思っていましたね。

 子供の頃、例えば東京ドームに行けば巨人の坂本勇人さんはいつでも試合に出ていました。子供ながらにそれが凄くうれしかった記憶があります。球場に行けば大スターの皆さんが必ず試合で見られるものだと思っていましたし、僕が小さい頃はそういう人たちの打撃を見られるのは、うれしかったし、楽しかった。だから今、全試合出場に対してのこだわりが強くあります。

 今年は自分のユニホームを着てくれる小さい子を多く見るようになりました。ただ、僕が試合に出ていなかったら、その子たちはがっかりする。そういう気持ちになってほしくない。まだ全試合出場を達成したことはないですが、本当に外せない選手であれば休ませることはできない。そこは、まだまだという僕の課題ですね。

 野球をやっている人が見て、うなるプレーはたくさんあると思うけど、やっぱり分かりやすいプレーが一番だと思う。これからもホームランをたくさん見せたいなと思います。(北海道日本ハムファイターズ外野手)

 ≪球宴3戦連発ならず≫万波は「4番・中堅」で先発出場。3安打を放ったが昨年の球宴デビューから3試合連続アーチはならなかった。3回2死では山崎伊のスローカーブを捉えたが、惜しくも左翼フェンス直撃の二塁打。「完全に行った(入った)と思っちゃいました」と照れ笑いで振り返った。人気漫画「スラムダンク」の主人公・桜木花道を意識して髪を赤く染めるなど気合を入れて臨んだ大舞台。東京都出身でもあり「もちろん打ちたい」と神宮での第2戦を見据えた。

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