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【二所ノ関 真眼】琴桜が大の里誘い込んだ独特の距離感 残り全勝で照ノ富士についていくことが大関の責任

スポニチアネックス / 2024年7月24日 4時16分

大の里(右)を上手投げで下す琴桜(撮影・椎名 航)

 ◇大相撲名古屋場所10日目(2024年7月23日 愛知・ドルフィンズアリーナ)

 熱戦を期待された一番は琴桜の良さだけが目立ちました。大の里は懸命に食い下がっているように見えますが、実際は後手後手でした。琴桜は相手がしっかり当たれない独特の距離感をつくるのが得意。今回も大きな網を引いて待ち構え、相手をまんまと誘い込みました。大の里は体圧をかけることができず、先に上手を取られて万事休す。最後まで大関のペースでした。

 琴桜はさすが大関という取り口でしたが、照ノ富士が絶好調なだけに前半の2敗が悔やまれます。1敗の重み。この1年何度も味わっていることでもあります。いい相撲もあれば悪い相撲もある。頂点に上り詰めるには取りこぼしという弱点を克服する。それに尽きます。場所を終わらせないためにも残り全勝でついていくことが大関の責任です。

 大の里は、まだちゃんこが染みていないですね。優勝していつもと違った雰囲気にはなったとはいえ、佐渡ケ嶽部屋への出稽古の経験を生かせていません。部屋を引っ張っていく気概を見せてほしいものです。 (元横綱・稀勢の里)

《「自分の相撲」貫き》

 ○…琴桜が大の里を上手投げで退け、照ノ富士との2差を守った。押し込まれたものの、先に左上手を引くと迷いなく投げ捨てた。「我慢していけた。自分の相撲にこだわろうと思った」。先場所、3度目対戦で初めて敗れ、千秋楽には優勝経験でも先を越された。お互い得意の左上手を先に引かれる前に勝負する即断が奏功。2敗は自身だけになり「どの一番も負けられない」。好機到来を待ち、この日の土俵と同様、我慢に徹する。

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