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板垣李光人 9月に初個展 デジタルアートと油絵を組み合わせ「映画のようにストーリーを紡いでいきたい」

スポニチアネックス / 2024年7月24日 6時2分

作品を制作する板垣李光人

 俳優の板垣李光人(22)が初の個展「愛と渇きと。」を開催する。デジタルアートと油絵を組み合わせた複合的なキャンバスアートを中心に展示。「アートは作者の手から離れ、鑑賞者との間に一対一の時間が流れ、感情が生まれることで初めて作品として完成すると思っています。会場にてあなたの手で、この個展を完成させていただきたいです」と呼び掛けている。9月27日~10月7日に東京・渋谷パルコの「GALLERY X BY PARCO」で開き、名古屋と大阪でも開催する。

 幼少期からイラストを描き、22年からはデジタルアートを販売する活動を展開。個展をやってみたいと考えていたところ昨秋ごろにパルコ側からオファーがあり、開催が決定。「役者が個展を開くということで、まず先にテーマを決め、映画のようにストーリーを紡いでいきたい」と一から構想や作品を制作してきた。

 個展のテーマは「渇愛(かつあい)」。デジタル上で油彩のような質感で描いたものをキャンバスに起こし、上から絵の具をのせる手法をとった作品が中心となる。油絵は来月9日公開の映画「ブルーピリオド」を機に取り組み始めた。デジタルアートと油絵の組み合わせは自身初の試みという。

 「油彩のようでありながらも極めてフラットな状態をつくりだした上から絵の具をのせることで、そのつやや動き、生々しさなど、フラットなデジタルアートとのコントラストを際立たせた」と狙いを明かした。普段描いている絵より制作に時間を要するといい、全工程で3、4カ月かかった作品もある。

 板垣はNHK大河ドラマ「どうする家康」など話題作への出演が続く人気若手俳優。4~6月には日本テレビ「news zero」の水曜パートナーを務め、ニュースについてコメントした。俳優業にとどまらない活動を展開している中で、大都市3カ所での個展を通じてアーティストとしての顔を広めそうだ。 (糸賀 日向子)

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