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声優・小原乃梨子さん死去 88歳 「ドラえもん」ののび太役、「ヤッターマン」ドロンジョ役など幅広く

スポニチアネックス / 2024年7月24日 5時17分

92年、アニメ映画「ドラえもん」のイベントでの小原乃梨子さん(右、左はのび太)

 人気アニメ「ドラえもん」の野比のび太役などで知られる声優の小原乃梨子(おはら・のりこ、本名戸部法子=とべ・のりこ)さんが12日、死去した。88歳。東京都出身。死因などは明らかにしていない。葬儀は親族で行った。所属事務所が公表。病気療養中だったという。

 2005年にのび太の声優を降板してからは、全国各地で詩の朗読や童話の読み聞かせ活動を行っていた。15年には「ドラえもん映画祭2015」のトークイベントに出演。現役の声優陣にエールを送った。16年にスネ夫の声を務めた肝付兼太さんが死去した時には「まだまだご一緒に楽しいお仕事をしたかったのに」とコメントを寄せていた。

 女優を志し高校卒業後にプロダクションに所属し草創期のテレビドラマやラジオに出演。その後、米テレビ映画の吹き替えに挑戦した。当時は生放送だったため、映像とセリフがずれてしまうなどトラブルが頻発する過酷な現場だったが、元々映画好きだったこともあり吹き替えの仕事にのめり込んでいった。ブリジット・バルドーやカトリーヌ・ドヌーブら妖艶な女優の吹き替えを担当することが多く、ベッドシーンの艶めかしい吐息も“再現”した。

 60年代後半ごろから、アニメ声優としても活躍。のび太のほか、「ヤッターマン」のドロンジョ役や「未来少年コナン」のコナン役など人気キャラクターの声を務めた。

 小原さんの最大の特長は少年からセクシーな女性まで演じ分ける幅の広さ。当初は少年らしい声を出そうと試行錯誤し喉を壊したこともあったが、74年の「アルプスの少女ハイジ」で演じたペーター役が転機となり考え方が変化。無理に声をつくるのではなく、キャラクターの性格や時代背景にも思いをはせて役を理解し演じることで、少年ならではのひたむきな気持ちや心の動きを表現した。

 のび太では、柔らかな声色で弱虫ながら心優しい性格を見事に演じた。「ドラえもん」の制作に携わったアニメ関係者は「藤子・F・不二雄先生にとっては、自身を投影したのび太が物語の主人公だった。“小原さんがうまく表現してくれている”と高く評価していた」と明かした。

 小原 乃梨子(おはら・のりこ、本名戸部法子=とべ・のりこ)1935年(昭10)10月2日生まれ、東京都出身。小学5年の時に児童合唱団に入団し、NHKの子供番組にも子役として出演。女優を目指したが声優に転身し、洋画の吹き替えや60年代後半からはアニメでも活躍。07年に第1回声優アワードで功労賞を受賞。

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