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最下位・西武にも明るい光 青山美夏人と菅井信也がプロ初勝利 潜在能力感じる両腕

スポニチアネックス / 2024年7月24日 7時2分

<西・オ>プロ初勝利を飾り渡辺監督代行(右)と笑顔を見せる青山(撮影・白鳥 佳樹)

 前半戦を借金32の最下位で終えた西武。打線は貧打に苦しみ、浮上のきっかけをつかめない状況だが、明るい話題はあった。将来のローテーション候補として期待されている2年目の青山美夏人投手(24)と育成出身3年目の菅井信也投手(21)が華々しいプロ初勝利を挙げ、潜在能力の高さを示した。

 菅井の91球目にはしびれた。15日のオリックス戦(ベルーナドーム)。1―0の7回2死二、三塁で代打・杉本は強気の内角直球で空振り三振に仕留め、マウンドで吠えた。普段はもの静かな男が見せた闘志。2度目の先発で5回1死まで完全投球を披露するなど、7回3安打無失点でプロ初勝利。お立ち台では「ベルーナのファンの前で勝ててうれしい」と初々しい笑顔で喜びを語った。

 球団では育成出身初となる先発白星でチームの泥沼8連敗を止めた。かねて渡辺監督代行兼GMは「菅井は将来のローテーション候補」と名前を挙げるほどのポテンシャルがある。直球は140キロ中盤もゆったりとしたフォーム。長い左腕を振れば、打者はスピードガン以上にボールの強さを感じている。

 青山は17日のオリックス戦(ベルーナドーム)でプロ初勝利を初完投初完封で飾った。亜大では4年春に4、秋に3の計7完投を誇る“東都のミスター完投”が西武ファンに希望を抱かせた。球団で初勝利を完封で挙げるのは、11年5月6日楽天戦の牧田和久以来13年ぶり。「球数を投げるのは自分に合っている。大学の時から投げ込んできたので投げるスタミナはついている」と先発マウンドへのこだわりは強く、頼もしさを感じさせる。

 2人の好投に今季、開幕投手を務めた今井は「後輩に刺激をもらいながら、自分の仕事をしていきたい」と責任感をにじませ、投手陣全体の底上げが進む。エースの高橋、昨年チームトップ11勝の平良が離脱している状況で輝きだした若き力。低迷するチームを底から押し上げていく。(記者コラム・福井 亮太)

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