尊富士、秋場所出場を目指す「しっかり治してまた来場所」 十両残留を確実とし10日目から再休場

尊富士

　大相撲名古屋場所10日目から再休場した十両・尊富士（25＝伊勢ケ浜部屋）が11日目の24日、名古屋市瑞穂区の部屋で朝稽古に参加した。「しっかり治してまた来場所という感じです。稽古場に降りて、できることはあるので」と今後も稽古を継続し、秋場所（9月8日初日、東京・両国国技館）への出場を目指す考えを語った。

　尊富士は110年ぶりの新入幕優勝を飾った春場所で右足首を負傷し、夏場所を全休。調整が遅れたため、今場所8日目から出場した。圧倒的な強さで十両残留を確実とする2連勝を挙げた。

　ところが前日から再休場。師匠の伊勢ケ浜親方（元横綱・旭富士）によれば、場所直前の稽古で左大胸筋を痛めたとし、「うっ血して腫れている」と説明。確かにこの日の朝稽古でも、内出血を示すように患部は青黒く変色していた。右足首についても「気にならないことはない」とまだ万全とは言えない状態だとし、再出場はしない方針になっている。