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【玉ノ井親方 視点】照ノ富士、大の里の右を警戒しすぎて不覚…嫌な残像が残る負け方

スポニチアネックス / 2024年7月24日 20時12分

<大相撲名古屋場所11日目>大の里(左)に突き落としで敗れる照ノ富士(撮影・椎名 航)

 ◇大相撲名古屋場所11日目(2024年7月24日 ドルフィンズアリーナ)

 勝負事に絶対はないが、意外な結果だった。盤石に見えた照ノ富士があっけなく敗れた。敗因は大の里の右を警戒しすぎたことだ。先場所は簡単に右差しを許し、そのまま一気に前に出られて土俵を割った。その反省から左上手を引いて、相手の右を自由にさせないように胸を合わせた。

 しかし、大の里が一枚上手の相撲を取った。自分の右下手を意識させた上で、右からの攻めにこだわらなかった。左に回り込みながら差した右を抜いて、左からおっつけるように押し込んだ。支えを失った横綱は土俵にダイブするように倒れた。

 立ち合いで当たってから上手を取るまでの横綱の動きは決して悪くはなかった。ただ、前に出る時に足がそろっていたのが気になる。嫌な残像が頭に残る負け方。あすの阿炎戦もまわしを取れないと苦戦する可能性もある。(元大関・栃東)

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