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なでしこ長谷川「絶対に勝ちたい」 W杯王者・スペインとの初戦、引き分け以上なら1次L突破率100%

スポニチアネックス / 2024年7月25日 4時3分

長谷川唯

 世界ランキング7位の女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」は日本時間26日午前0時からのパリ五輪1次リーグ初戦で、同1位のスペインと対戦する。24日はナントで最終調整を行った。相手は昨夏のW杯を制した金メダル候補だが、同大会1次リーグでは日本が4―0と快勝。1年ぶりの再戦で返り討ちして、初の頂点へ白星発進する。

 360日前の再現を狙う。W杯女王といきなりの再戦。司令塔のMF長谷川は「いま世界で一番強い相手。自分たちの勢いをつけるためにも絶対に勝ちたい」と返り討ちを誓った。

 昨夏のW杯は日本が堅守速攻から得点を重ね、4―0で圧倒した。だが、両者ともに決勝トーナメント進出を決めていた状況で、日本はその後8強で敗退。最後に笑ったのはスペインだった。今回は大会の行方を左右する“真っ向勝負”になる。

 金メダル候補のスペインは、W杯優勝メンバーのうち16人が今大会も代表入り。昨年の女子世界最優秀選手賞に輝いたMFボンマティ(バルセロナ)らを擁し、同国伝統のパスサッカーは健在だ。W杯で唯一敗れた日本に対し、リベンジに燃えないはずがない。

 前回対戦の日本のボール保持率はわずか23%。今回も相手に主導権を握られる展開が想定される中、W杯でゴールを決めているFW田中は「仕掛けるイメージは持てている。じれずに守ってチャンスで決めたい」とイメージを膨らませた。主将のDF熊谷はW杯後に戦術の幅を広げてきたことを強調。「立ち上がりは勢いを持って前からいきたい」と攻めの姿勢を口にした。

 初戦の重要性は言うまでもない。3戦全敗で敗退した96年アトランタ大会を除き、過去4大会は引き分け以上の結果で滑り出し、1次リーグ突破につなげた。自身3度目の五輪となる熊谷は「初戦は大会に入っていく上で大切」と語気を強める。3大会ぶりのメダルへ加速するために、これ以上の相手はない。

 ▽23年女子W杯のスペイン戦VTR 7月31日の1次リーグ最終戦で対戦。日本は過去1分け3敗で勝ちなしだった相手に4―0で快勝した。ボール保持率23%ながら、速攻からゴールラッシュ。大会得点王を獲得した宮沢が前半だけで2得点を決め、大会初先発の植木、途中出場の田中美も追加点を挙げた。守備陣は堅いブロックを敷いて完封。3戦全勝の1位で決勝トーナメント進出を決めた。

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