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【独占手記】全セ・ヤクルト長岡“不思議な縁”感じる神宮での球宴

スポニチアネックス / 2024年7月25日 5時33分

<全パ・全セ>2回、安打を放った長岡はベンチへ向かってポーズする(撮影・須田 麻祐子)

 ◇マイナビオールスターゲーム2024第2戦 全セ10-16全パ(2024年7月24日 神宮)

 ファン投票によりセ・リーグの遊撃部門で選出されたヤクルトの長岡秀樹内野手(22)が、スポニチ本紙に独占手記を寄せた。夢舞台には3度目の出場だが、ファン投票では初。アマチュア時代は楽しみにしていた球宴の思い出、第2戦の舞台となった神宮球場との縁を明かした。

 各ポジションで一人しか選ばれないファン投票という形でこの舞台に立たせていただけたのは本当に光栄なことです。しかも、神宮球場で開催される年に選出してもらい、投票してくださったファンの皆さまには改めて感謝しています。

 第1戦は母がエスコンまで来てくれて、第2戦は父と兄が応援に駆けつけてくれました。家族に良いプレーを見せられて本当に良かったです。凄く楽しかったし、本当に貴重な時間になりました。

 今回で3度目の出場ですが、過去2回は直前にケガやコロナで辞退した選手の補充選手としての出場でした。一流選手が集まる舞台で結果を出すことができたことは自信になりますし、たくさんの選手からいろいろ話を聞くことができたので、今後の引き出しにしていきたいです。

 球場の360度から応援をしてもらえることは普段はないことで、これもオールスターならではですね。たくさんのご声援、本当にありがとうございました。シーズン中にここまで結果を気にせずにプレーできる機会はないので、改めて野球の楽しさを感じることができました。

 プロ野球選手になるまではオールスターのテレビ中継を見るのがとても楽しみでした。特に印象に残っているのが17年のナゴヤドーム(現バンテリンドーム)で当時日本ハムの西川さん(現ヤクルト)のホームランです。凄く大きなホームランで「格好いいな」と。父親が巨人ファンだった影響で阿部さんや亀井さん、坂本さんのプレーは注目して見ていましたね。今は自分が子供たちの印象に残るようなプレーができればと思っています。

 プロ入りする前は、実はほとんど神宮球場に来る機会がありませんでした。進路に迷っていた高3の春ごろに高校(八千代松陰)の監督から「一度、大学野球を見てこい」と言われて、東京六大学のリーグ戦を観戦した時に初めて足を踏み入れました。たしか立教大学の試合で、スタンドから見て「球場全体の色合いが凄く奇麗だな」というのが第一印象でした。その翌年から本拠地球場となり、こうしてオールスターでもプレーさせてもらえたことに不思議な縁を感じています。

 今年もたくさんの刺激をもらいました。チームは前半戦、苦しい戦いが続きました。後半戦は当たり前のことをきっちりとやることで、巻き返せるように頑張っていきます。ぜひ球場に足を運んでいただき、応援してもらえるとうれしいです。 (東京ヤクルトスワローズ内野手)

 ≪猛打賞&好守 攻守で存在感≫長岡が猛打賞の活躍で本拠地の大声援に応えた。本塁打競争では村上の打撃投手を務め、試合は「7番・遊撃」でフル出場。1打席目は2回1死一、二塁で中前打を放ち、4回の2打席目も低めのフォークを右前に運ぶ技ありの一打。8回には左翼線二塁打も飛び出した。自慢の守備でも好プレーを連発。攻守で存在感を示し、後半戦に向けて「いったん休んで、あさって(26日)から100%でいけるように」と切り替えていた。

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