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西短付が3年ぶり7度目の夏切符 89年決勝で敗れた西村監督は同級生の日本ハム・新庄監督に吉報届けた

スポニチアネックス / 2024年7月25日 5時33分

<西日本短大付・福岡大大濠>甲子園出場を決め、歓喜する西日本短大付ナイン(撮影・成瀬 徹) 

 ◇第106回全国高校野球 福岡大会決勝 西日本短大付5―2福岡大大濠(2024年7月24日 北九州市民)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の出場を懸けた地方大会は24日、各地で行われ、福岡は西日本短大付が福岡大大濠を5―2で破り、3年ぶり7度目の出場を果たした。8回に山下航輝(2年)が決勝3ランの活躍。89年夏の決勝で敗れたライバルに35年越しのリベンジを果たした。

 鮮やかな“打ち直し弾”で3年ぶりの甲子園への扉を開いた。2―2の8回。西日本短大付の山下は前の打者が申告敬遠され2死一、二塁で打席へ。6球目は右翼へ大きなファウル。「今日バット振れているな」と自信を深めた。7球目の同じスライダーを振り抜いて3ランを放ち「本当に奇跡というか。一番いいところで打てた」と涙をこぼした。守りでは中学で所属した筑後リバーズの先輩にあたるエースの村上太一をリードし、2失点完投の好投を引きだした。

 昨秋、今春とともに福岡大会5回戦で敗れていた最大のライバルとの決戦。相手先発はプロ注目の最速149キロ右腕・柴田獅子だったが、選手たちは変化を感じていた。この日の最速は144キロ。山下は「ボールが止まって見えるじゃないですけど、遅く感じた」と証言する。2回1死からの4連打など攻略して降板に追い込んだ。

 35年前の無念も晴らした。89年夏の福岡大会決勝は同じカードだったが、先輩たちは4―6で敗れた。西村慎太郎監督は「9番・遊撃」でスタメンも守備中にイレギュラーした打球を首に受け、打席に立つことなく救急車で搬送され途中交代した。「あのとき試合に出られなかったのが、今も指導者をずっとさせてもらえるきっかけになった」と話す。同級生の日本ハム・新庄剛志監督はサイクル安打の活躍。過去にバスを寄贈してくれた後輩思いの同級生に「いい報告ができる」と喜んだ。

 山下は「みんなで一個ずつ取って絶対優勝したいです」と力強く誓った。リベンジを果たし、次は92年夏以来の全国制覇を目指す。 (杉浦 友樹)

 ≪インスタに投稿≫

 ○…日本ハム・新庄監督が、母校の西日本短大付の甲子園出場を喜んだ。自身のインスタグラムで祝福のメッセージも投稿。甲子園での応援には「行きたいね。試合はヘッドコーチに任せればいいか」と意欲を見せた。既に清宮や野村らのバットを自ら購入し、母校に贈る予定。その他の差し入れも「何が欲しいかを、慎太郎に聞いている」と高校時代のチームメートだった西村慎太郎監督と相談して決めるつもりだ。

 ▽89年夏の福岡大会決勝

 ノーシードだった福岡大大濠が6―4で西日本短大付に勝利し、5年ぶり3度目の頂点に立った。初回に2安打4四死球に3盗塁と足を絡めて4点を先制。投げてはエース木村孔士が9回133球、16安打を浴びるも4失点で完投。西日本短大付は新庄剛志が1番・中堅でスタメン。4安打1打点でサイクル安打を達成するも敗れた。

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