錦織圭 “錦織節”でパリ五輪へ決意 「3種目に出る気はさらさらなかった。格好いい姿を見せたい」

ウィンブルドン初戦に挑む錦織（AP）

　パリ五輪に出場する男子テニス日本代表の錦織圭（ユニクロ）が25日、本番会場のローランギャロスで練習を行った。

　5大会連続出場で、16年リオデジャネイロ五輪では銅メダルを獲得。今大会はダニエル太郎（エイブル）と組む男子ダブルス、柴原瑛菜（橋本総業）と組む混合ダブルスにも出場する。

　男子シングル出場は6月上旬に内定したが、残る2種目が決まったのは大会直前。関係者によると、男子ダブルスは欠場するペアが出たために主催者側からオファーを受けて出場を決断したという。錦織は「3種目に出る気はさらさらなかった」と“錦織節”で語った上で「日本を代表してプレーできる場所。体がもてば、どこかでいい結果を出したいと思う。活躍して格好いい姿を見せたい」と意気込みを示した。

　この日は組み合わせ抽選が行われ、男子シングルス1回戦の相手が世界26位のジャック・ドレーパー（英国）に決定。男子ダブルスでは今大会限りで引退するアンディ・マリーがダニエル・エバンスと組む英国ペアと初戦で対戦する。

　右肩や右足首などに痛みを抱え、今月上旬のウィンブルドン選手権で1回戦敗退後はエントリーしていたクレーコートの大会を欠場。ここ数年は満身創痍（そうい）の戦いが続くが「不安はだいぶなくなり、やっと楽しくテニスができている。自分の持っている全てを置いて来られたら」と視線を上げた。