なでしこ黒星発進 パリ五輪初戦スペイン逆転負け…高橋は涙 熊谷主将「悔やんでいる暇ない」切り替え強調

＜日本・スペイン＞スペインに敗れ涙する高橋。熊谷主将は厳しい表情（撮影・岡田　丈靖）

　◇パリ五輪　女子サッカー　日本1－2スペイン（2024年7月26日　ボジョワール競技場 ）

　世界ランク7位のサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」はパリ五輪1次リーグ初戦で同1位のスペインに1―2と敗戦。前半13分にMF藤野あおば（20＝日テレ東京V）がフリーキックから鮮やかな先制ゴールを奪うも、W杯女王の猛攻に耐えきれず逆転負け。DF清水梨紗（28＝マンチェスターC）が負傷交代となるアクシデントに襲われるなど、痛い黒星発進となった。

　日本は先制にこそ成功したものの、主導権は相手に握られる展開。特に後半は防戦一方だった。

　五輪での黒星発進は唯一の1次リーグ敗退に終わった96年アトランタ大会以来2度目という厳しい初陣。途中出場のDF高橋はなは試合後に悔し涙を流した。

　DF熊谷紗希主将は「勝ち点を落としたのは残念だが、中２日で次の試合が始まる。落ち込んでいる時間はないので次に向けて準備したい。悔やんでいる暇はないので次に向けてなんとしても勝ち点を取りに行く。予選突破に向けて自分たちのやることをやるだけ」と切り替えを強調した。